＜面白い建築＞死なない家！？三鷹天命反転住宅

武蔵境駅からバスで8分。そこから少し歩くと、とても奇妙で目に付く建物が現れます。丸や四角い形が組み合わさったカラフルな建物。一見、美術館かな？ なんて思うかもしれませんが、実はこれ、「三鷹天命反転住宅」というデザイナーズ賃貸アパートなのです。

目次▼

❶三鷹天命反転住宅とは？
❷死なない家のユニークな仕掛け
❸物件のアクセス・間取り・家賃は？

❶三鷹天命反転住宅とは？

〜三鷹天命反転住宅 In Memory of Helen Keller〜
美術家で建築家である荒川修作＋マドリン・ギンズ設計による世界で最初に完成した「死なないための住宅」です。

全部で9戸の集合住宅は、内外装に14色の鮮やかな色が施され、一部屋一部屋の色の組み合わせが全く異なることから、「極彩色の死なない家」（瀬戸内寂聴氏）として、東京西郊外の三鷹市のランドマーク的存在にもなっています。

参照：三鷹天命反転住宅公式HPより抜粋
https://www.rdloftsmitaka.com/about/

❷死なない家のユニークな仕掛け

学生時代に何度か天命反転住宅に見学へ行きました。「死なない家」と聞くと、「バリアフリーが施され、誰でも安心して暮らせて絶対に安全」というイメージ。しかし実際の設計は真逆です。凸凹の床や球体の部屋、照明のスイッチなども使いづらい配置。住人にあえて身体を使わせる設計になっています。ここに住むことで、「身体」「本能」「五感」が研ぎ澄まされ、かえって健康になるという意味で「死なない家」なんです。

＜どんな仕掛けがある？＞

• カラーリング（内外装に施されている色の種類は全部で14色）。部屋のどこを見ても一度に6色以上が目に入るようになっています。
  →カラフルな空間で目がチカチカすると思いきや、意外と落ち着ける空間。
• 床は平らではなく、凸凹と波打った床。凸凹にも大きいものと小さいものがある
• 収納が少ない分、天井にフックが無数に付いている（ハンモックやハンギングチェア、ブランコなどをかけられたり、吊るす収納ができる）
• どの部屋にも扉がなく、トイレにも扉がない
• キッチンの角が鋭角だったり、あえて人を動かす不便な配置
• 体の部屋は、床まで丸い
• 照明やスイッチなどもあえて下の方などの使いづらい位置にある
  →普段使わない姿勢になることで身体感覚を鍛える

❸物件のアクセス・間取り・家賃は？

＜アクセス・立地＞
物件は、JR中央線武蔵境駅からバスで8分。「大沢」「大沢十字路」で下車する。
物件付近にはコンビニ、ファストフード店、交番なども。

＜間取りと家賃＞
2018年12月時点で空室がないため、空室待ちをする必要があります。
三鷹天命反転住宅の公式HPに直接問い合わせが可能です。

ちなみに過去に募集された賃料の目安として・・・
3LDK・・・16.5万〜18.6万円です。

＜あとがき＞
唯一無二のデザイナー賃貸住宅。空室待ちなのも納得ですね。入居は難しくても、3泊4日のショートステイ体験というのもあります！ 旅行に来たつもりで、家族で楽しい時間と空間を過ごすのもいいかもしれません！

ショートステイプログラムの詳細はコチラ↓
https://www.rdloftsmitaka.com/s_stay/

（絵・文／ながれだあかね）

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