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駅近最高?いやそうでもない? 住んでみれば分かる——メリット・デメリット証言集

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できることならやっぱり住みたい駅近。現実はどうなの? 写真はイメージ/©︎tkaiworks・123RF

人気の駅近にも思わぬデメリットが?

住まい選びで、主な条件の筆頭に挙げられることも多い「駅近」。特に首都圏など大都市部では「駅に近い=街の中心=とても便利」となることが多いため、人気はつねに盤石だ。

【参考記事】駅近、最上階角部屋…人気だけど住んでみてガッカリ? おススメしたい「覚悟」の部屋選び

だが、そんな駅近の暮らしにもデメリットはある。実体験から漏れてくる声の数々を紹介しよう。「住んでみればよく分かる」――まずはメリットから……

やっぱり駅近最高!

1.雨に悩まされない!

「住んでいるマンションのエントランスを出て目の前の道路を横切れば、そこは駅前の商業ビルの裏口。中を通り抜けると、そのまま屋根の下を進み駅構内へ。職場は都心のオフィスビルで、ターミナル駅と地下で繋がっているので、多少の雨降りでもほぼ傘要らずで到着できます。便利この上ない!」

「駅徒歩20分の郊外に住んでいたときは、通勤の際、大雨が降ると傘を差していても靴の中までびしょ濡れになることがありました。雪なんか降ったら最悪です。でも、いまは駅近に引っ越して、そんな悩みからは解放されました。満足です」

2.財布も冷蔵庫もパントリーも家の周りに揃ってる?

「明日ちょっと遠くに出かける。現金用意しとかなきゃ……と、真夜中に気付いても、周りにはコンビニATMがあちらにもこちらにも。自分の財布が家の周囲に散らばっているみたいな状態です」

「スーパーが徒歩3~5分のエリアに4軒もあって、2軒は遅くまで営業しています。コンビニもたくさんある上、デパ地下、輸入食材店、100均も。料理中に足りない材料や調味料が出てきてもすぐに買い足せます。デザートやお酒が余計に欲しくなってももちろん大丈夫。冷蔵庫が家の周りにいくつもあるみたいです」

「ウーバーイーツのようなサービスがあっても、それが活きるのはやはり飲食店が集中する駅近のような環境。郊外の寂しいところだとそもそも選べるお店が少ないですから……」

3.自転車は意外にストレスだった…

「駅から遠くても自転車があればと、以前は郊外に住んでいました。でも自転車って、街なかで置き場所に困ったり、盗まれるのが常に不安だったり、雨が降れば全身ズブ濡れになったり、意外にストレスなんですよね。もちろん、事故のリスクも歩くより増えますし、万が一のため保険も必要です。駅のそばに引っ越したところまったく乗らなくなり、すぐに手放しました」

4.「選べる自由」があるのがうれしい

「以前、郊外に住んでいて辛かったのは、近くに1軒しかないクリーニング屋さんと関係が悪くなったこと。そこに通うのが嫌で、遠くの店までいちいち車で行き来することになりました。同じ境遇の住人が知っているだけでご近所に2組いましたね。いまの住まいは駅近で街の真ん中なので、すぐ近くにクリーニング店が4軒もあります。どこでも選べます」

5.公共施設も駅近志向?

「駅近暮らしで最近ありがたいのは、色々なお店だけでなく公共施設も駅近志向なこと。私の地元の場合、駅のそばに出来た新しい複合施設にはすかさず(?)市役所が大型の窓口を設けてくれました。さらに、子育て支援施設が駅前に出来たり、図書館も駅近に別館があったりと、とても便利です」

「私が駅近を安心に思うのは、駅近イコール、大抵は交番がそばにあるからなんです。昔それで助けられたことがあります。いま住んでいる街の駅前にも、警察官が常時待機している心強い交番があります」

いやいや、駅近にはデメリットもあるよ!…の声

1.年間通して、工事の無い期間の方が少ないです…

「駅の近くに引っ越してきて2年。便利は便利なんですが、とにかく周りで工事が多い。ビルの解体・新築、道路や駅前広場の整備・改修、地下の配管工事等々、まさに次から次です。音が止んでいた期間といえば、合わせて半年ちょっとくらいです。しかも、昼間の人混みや車を避けて夜中に工事が行われることも多い……。住んでいるのが音や振動に弱い木造なので、かなりしんどいです」

2.駅近すなわち「線路」近!

「慣れる人も多いといいますが、私は無理でした。駅近って、ちょっと場所を間違うと『線路近』ってことなんです。私が住んでいた物件の場合、その線路を跨ぐ大きな橋までが近くにあって、まさに四六時中電車と車の走る音が周囲に轟く状況でした。駅徒歩4分の便利な環境でしたが、早々に逃げ出しました」

3.物件が面するのは酔っ払いの通り道。とんだ落とし物も…

「駅前が賑やかなのはいいのですが、その一角には飲み屋街も。酔っぱらって駅方面に向かう人が通る道の途中に私の住むアパートがあったので、いつも深夜まで彼らの声が窓を通して響いて来ていました。ときにはケンカや叫び声、パトカーの出動も……。しかも物件の玄関脇には時折嘔吐物や立小便の跡が残されていたりと、結構うんざりでした」

4.たむろする客引きが怖いので毎日遠回り

「駅前から私のマンションまで、一番近い道のりだと徒歩3分。でも、そのルートは歓楽街の入り口にもなっていて、客引きが毎晩数組たむろしています。顔や住まいを覚えられたりしたくないので、夜の帰宅時はいつも遠回り。彼らの死角に入りながら玄関に向かうことにしています。本来の倍の時間をかけて、無駄に歩かされています」

5.駅近の利便が呼び込む「招かざる客」

「駅の近くにあるオートロック完備の立派な賃貸マンションに入居。ところがそのオートロックの内側に、深夜になるまでやたらと見知らぬ顔が出たり入ったり……。なんと、建物内の一室に違法な風俗の店が入り込んで営業していました。駅近でセキュリティが良いと、逆にそれがあだとなり、こっそり隠れて商売したい人達が寄り集まってくることがあるそうです。本当にびっくりです」

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この記事を書いた人

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賃貸住宅に住む人、賃貸住宅を経営するオーナー、どちらの視点にも立ちながら、それぞれの幸せを考える研究室

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