駅近、最上階角部屋…人気だけど住んでみてガッカリ? おススメしたい「覚悟」の部屋選び(1/4ページ)
2021/08/25

部屋選びには「覚悟」が必要? イメージ/©︎zamuruev・123RF
人気の設備や条件にも意外な落とし穴
不動産(建物)ほど、タフな評価にさらされる商品はない。朝・昼・晩、ONとOFF、さらには春夏秋冬1年中にわたって、ユーザーのあらゆる生活場面への対応を要求されるからだ。
なので、100%の理想を込めて念入りに造り上げたはずの夢の注文住宅であっても、住み始めればたちまち目につくところが出てきたりする。
ましてや、賃貸住宅の場合、入居者本人は設計・企画に一切関与していない。ますますその傾向は強まることになる。であれば、ちょっとスタンスを変えてみよう。
あとであっけなく裏切られることもある「期待」ばかりを抱くのではなく、初めからガッカリやビックリを想定しておく。要は心を鍛えておく! そんな「覚悟」の部屋選びも、結構おススメかもしれない。
いくつか、参考になる例を挙げてみよう。一般的には人気の設備や条件だが、実はこんな結果に出合う覚悟も必要だ。
最上階・角部屋
部屋の前を行きかう他人の足音や、上下・隣室からの騒音といったストレスが少ないうえに、窓やベランダからの見晴らしもよいことが多い人気のロケーションが、最上階の角部屋だ。
一方で、夏の暑さ、冬の寒さには「要警戒」となる。最上階の角部屋は、これらに思い切り晒されやすいのだ。なおかつ、賃貸物件の場合、断熱性能が低い建物も多いため、とかく室温が悩みの種となりやすい。
そこで、ポイントだ。窓をチェックしておこう。
窓は要チェック! 仕様によっては覚悟が必要? イメージ/poko42・123RF
複層ガラスや2重サッシ、樹脂サッシといった断熱性に優れた仕様になっておらず、逆に、1枚ガラスのアルミサッシが1組だけはまっているといった場合は、覚悟が必要だ。そこが格好の熱の通り道になってしまう。暑さ、寒さ、結露、カビ……と我慢の生活が始まるのを予想しておきたい。
この記事を書いた人
編集者・ライター
賃貸住宅に住む人、賃貸住宅を経営するオーナー、どちらの視点にも立ちながら、それぞれの幸せを考える研究室