“カツオブシムシ”が発生しやすい部屋とは？ 引っ越し直後にすること

引っ越しを終えて快適な新生活をしていたら、部屋の隅にウネウネしている虫を発見！ それカツオブシムシの幼虫かもしれません……。見て見ぬ振りしたい気持ちはすごく分かりますが、放っておくと繁殖するし、洋服などを食べられてしまうこともあるんです！

目次▼

❶カツオブシムシとは？ 幼虫、成虫の違い
❷カツオブシムシが発生しやすい部屋の条件 引っ越し直後にすること
❸カツオブシムシを近づけない！ 日常生活で気を付けること

❶カツオブシムシとは？ 幼虫、成虫の違い

カツオブシムシの成虫は、体長3mmほどの小さな甲虫で、普段は白い花に集まって花粉を食べています。この虫が室内に入り卵を産みつけてしまうと、とても厄介！ カツオブシムシの幼虫は、衣類などの繊維やかつお節などの食品も食べてしまうため、洋服の虫食い被害や食品の害虫被害になってしまうのです！

＜日本で代表的なカツオブシムシの種類＞

●ヒメカツオブシムシ

成虫：2.5~5.5mmで光沢感のある真っ黒な見た目
幼虫：7~10mmと細長い

●ヒメマルカツオブシムシ

成虫：2.5~5.5mmで黒や黄色のまだら模様
幼虫：4~5mm程度で楕円形　全体的に短い毛で覆われている

カツオブシムシの幼虫の生命力は強く、絶食状態でも6カ月〜12カ月まで耐えられるため、殺虫剤などで根絶しないと成虫になって卵を産んでしまいます。

＜カツオブシムシの幼虫が食べるもの＞

カツオブシムシの幼虫が食べるものは、衣類（動物性の繊維・毛織物、絹や麻、じゅうたんなど）。特に食べ物や汗が付着した衣類は、狙われやすいです。また、かつお節・煮干し・貯蔵穀物・粉ミルクなどの食べ物なども食べてしまいます。

❷カツオブシムシが発生しやすい部屋の条件　引っ越し直後にすること

賃貸物件では、入居者の退去時にクリーニングをするので、大抵はきれいな状態のお部屋に入居することができます。ただ空室期間が長かったり、築年数が古い物件になると、部屋にホコリがたまっていたり、虫の死骸が落ちているなんてことも……。新居でカツオブシムシを複数見つけてしまったら、まずそれがどこで発生しているかを特定しましょう！

＜カツオブシムシの幼虫が発生（繁殖）しやすい部屋の条件＞

・ホコリや食べかす、ムシの死骸などが落ちている
・風通しの悪い場所がある／幼虫は暗くて風通しの悪いところに住みつきやすい
・畳の下／畳自体を食べるわけではないが、畳の下は湿気がたまりやすく、日当たりも悪いため幼虫にとって絶好の住処になりやすい
・食品のカスなどが放置されたパントリーの中
・タンスや押し入れの中に毛くずなどがある
・白い花やキク科の花などが近くに植えてある

＜カツオブシムシを駆除しよう＞

・発生場所が分かった場合は、殺虫剤を使う／衣服などに振りかける場合、皮膚への影響が気になるので除虫菊スプレーなどがオススメです
・発生場所が分からない場合は、バルサンを炊く／キンチョウリキッドなども効果的です。引っ越し後であれば、タンスやクローゼット、引き出しなどをあけた状態で使用するといいでしょう
・タンス内は、防虫剤や防虫シートなどで虫食いを防ぐ

❸カツオブシムシを近づけない！　日常生活で気をつけること

＜日常生活で気をつけること＞

・かつお節などは、高温多湿を避けて保管する
・食品の保管には、食い破られる可能性があるビニール袋を使わない／タッパーなどのしっかりとした密閉容器に入れる
・パントリーなど、食品カスが溜まりやすい場所は定期的に清掃する
・白や淡い色の洋服はなるべく室内で干す
・洋服を取り込むときはブラッシングをする
・外に着て行った服はすぐにクローゼットに入れず、必ず洗濯する
・タンス、衣装ケース、クローゼットは、定期的に清掃する
・衣類用の防虫剤を使うときは、防虫剤の効果が行き渡るように衣類の収納量は8割程度にする
・クローゼットの扉やタンスの引き出しは定期的に開けて、湿気がこもらないようにする

＜あとがき＞

カツオブシムシは人体への影響はないと言われていますが、幼虫は見た目がグロテスクだし、できることなら家の敷居をまたいでほしくないですね……。虫を寄せ付けない家にするには、初めが肝心！　　

虫の死骸がたくさん落ちている物件は要注意！ 気になる場合は、引っ越ししたらすぐにバルサンを焚くなどの対策をしましょう！


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