不動産の基礎知識、地盤調査が地名でできます

建物の基礎ともなるべき地盤調査についてお話しをします。地盤について、専門的な難しい話も数々ありますが、今日お話しするのはもっと優しいお話しです。地盤を予測する上での地名に「スポット」をあてた話です。ですので、地盤調査というような科学的ではありませんが地盤の良し悪しのヒントになります。その上で、詳細を知りたい方は「その地域の郷土資料館など」で調べる事も出来るでしょう。

 

元来、日本では「土地の状況・土地の特性」を地名に残しているケースが非常に多いです。ただ、古い言葉や古い意味も多く、現在では分からなくなってしまった言葉が沢山あります。そんな言葉を簡単なカテゴリーに分けてお知らせします。ご自分の土地や、購入を計画している等のヒントにお使いください。

 

【湿地や水田に関係している地名】

 

仁田（ニタ）・野田（ノダ）・牟田（ムタ）・新田（シンデン）・新開（シンカイ）・古賀（コガ）・江田（エダ）・他に「田」がつく地名などが該当します。

・牟田などの語源は、干拓地に由来している様です。（有明海）海の干拓地の様です。

 

【湿地や低湿地等に関係している地名】

 

谷津（ヤツ）・谷地（ヤチ）・谷戸（ヤト）・阿久津（アクツ）・五味（ゴミ）・浮田（ウキタ）・曽根（ソネ）・赤野（アカノ）・他には「谷」がつく地名が該当します。

・阿久津の語源は、川沿いの低地に由来している説が有力とされています。

 

【入江や窪地、干拓した土地等に関係している地名】

 

和田（ワダ）・別所（ベッショ）・須賀（スガ）・勝俣（カツマタ）・久保（クボ）

・和田の語源は、川の湾曲している辺りをさす説が有力です。

 

【水辺の動植物の名前が関係する地名】

 

鷺（サギ）・鶴（ツル）・鵜（ウ）・亀（カメ）・蓮（ハス）・葦（アシ）・芦（アシ）

・ここに出ている動植物は、水辺を連想させるものが多いです。

 

【水に関連する文字のつく地名】

 

船（フネ）・橋（ハシ）・掘（ホリ）・堤（ツツミ）・沖（オキ）・浜（ハマ）・浦（ウラ）

・他には、さんずいの付くものや、水に関する造りが関係する字が該当します。

 

このように、現在では関連付けるのも難しい「地名」が結構あります。ちょっと見かけない「地名」だったりする時は、地盤調査とはいかないまでも調べてみる事をお勧めします。

 

又、地名などが変わっている場所もあります。　ここは注意してください。多いのは「〜〜台・〜〜ヶ丘」というものは、最近「町や村」の併合、山などを切り開いた「新しい街」などがありますので、この種の地名はほとんどが「新しい地名」と思って間違いありません。

 

心配しすぎる事はありませんが、目安として見て下さい。地盤については、またお知らせしていく予定ですので、楽しみにしてください。

 

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