【全国調査】実体験から注意喚起したい。賃貸・大家さんが経験した波乱万丈なエピソードを公開

2026/05/21
大家さんが自ら賃貸募集できるサイト『ウチコミ!』では、全国の大家会員を対象に『大家さんの裏話コンテスト』を実施!
今回は、賃貸経営における「実体験から他の大家さんたちに注意喚起したいエピソード」について調査しました。
当記事では、入賞のエピソードやその他優秀エピソードをご紹介します。

■コンテスト概要
名称:大家さんの裏話コンテスト
内容:賃貸経営における「実体験から他の大家さんたちに注意喚起したいエピソード」
期間:2026年2月20日 ~ 3月22日
対象:ウチコミ!大家会員
方法:株式会社ウチコミによるインターネット調査
入賞エピソード
入賞したのは以下のエピソードです。
◆入賞①
・『善意で貸した結果…返金要求トラブルの全記録』‐坂本さん(40代・男性)
不動産仲介会社のSさんから、「子供が6人いる生活保護受給者のシングルマザー(Aさん)に戸建てを貸したい」という紹介を受けました。行政の支援もあり、支払い能力に問題はないとの説明を受け、私は支援のつもりもあって契約を承諾しました。しかし、これが一連のトラブルの始まりでした。
最初の違和感は、入居前日の下見で起こりました。事前に内見を済ませていたにもかかわらず、Aさんから「部屋が汚い」と激しいクレームが入ったのです。その場には、保証人である別れた元夫が同行していました。元夫は「自分はリフォーム関係の仕事をしているからチェックに来た」と言っていましたが、住む予定のない人間がわざわざ立ち会うことに強い不信感を抱きました。Sさんに相談しても「どうしましょうか」と困惑するばかりで要領を得ず、結局、私が費用を負担して再清掃を手配しました。
入居からわずか1ヶ月後、私の自宅宛にAさんから直接「解約通知書」が届きました。その内容は、「清掃が不十分だったため、引越費用、仲介手数料、敷金、礼金、鍵交換代など、初期費用の全額を返還せよ。応じなければ法的措置をとる」という身勝手なものでした。
私は自ら弁護士に相談しました。すると、「初期費用は市役所から出ているため、本人に金銭的な損害はないはず。返還金を受け取り、そのまま着服するのが目的だろう。おそらく同様の手口を繰り返している常習犯だ」という指摘を受けました。さらに、保証人である元夫の勤務先を調べたところ、厚生年金の登録もなく、実態のない幽霊会社であることが判明しました。
その後、Aさんとのやり取りは支離滅裂なものとなりました。不動産会社を通じて「実はもう住んでいない」と聞き、残置物確認のために立ち入りを打診すると、「契約期間内なので不法侵入だ」と拒絶されました。自ら解約通知を送っておきながら、「そっちが勝手に解約したんだろう」と責任転嫁するメールが届くなど、対話が成立しない状態が続きました。
私は警察に相談した上で、Aさんに対し「解約通知書で示された期限(〇月〇日)以降の立ち入りは、不法侵入として即座に通報する」と通告しました。期限後に物件を確認すると、室内はキッチンやトイレを中心に油性汚れがベッタリと付着しており、明らかに故意に汚された形跡がありました。また、生活保護受給者には不釣り合いなブランド物のキャリーバッグが残されていました。弁護士によれば、これも「勝手に処分した」として損害賠償を請求するための罠だろうとのことでした。引き取りを求めると、Aさんは「検討します」と曖昧な返答を繰り返し、最後には「怖いのでメールしないでください。警察に相談しています」と、こちらを悪者に仕立て上げる回答を寄せてきました。
騒動から3ヶ月後、裁判所から民事調停の呼び出し状が届きました。家賃2ヶ月分相当の返還を求める内容でした。調停の場でも、Aさんは「清掃がされていなかった」と主張し、調停委員からも一部返還を促されました。しかし、私は「1年未満の解約は違約金が発生すること」「退去時の清掃代は契約書に明記されていること」を盾に、返還義務がないことを毅然と主張しました。結果、調停は不成立となり、一円も返還せずに済みました。
最後まで、Sさんや不動産会社が頼りになることはありませんでした。善意を悪用しようとする人間と、専門知識を持ちながら無力な仲介者。その間に挟まれ、自分の身を守れるのは、自身の知識と毅然とした態度だけであると痛感した出来事でした。
◆入賞②
・『家賃滞納の膠着状態を崩した“意外なアプローチ”』‐ナオヤさん(40代・男性)
昨年11月に入居者の1人が家賃滞納をしている話を管理会社経由で聞きました。
保証会社の規則上、3ヶ月滞納がないと「内容証明郵便」いわば督促状を送れないこと。いつも2ヶ月半遅れのタイミングで自分の都合で送金をしてくるとのこと。相手も規則を理解しているかのように督促を逃れているような感じです。
その後は保証会社と直接連絡を取るようにして状況確認をするようにしています。保証会社も本人とは全く連絡がつかず何度か訪問しても会えず。(訪問時間も午前、夕方、夜間などばらけさせている)
「緊急連絡先」にはお姉さんの番号があるがそちらも音信不通。会社勤めであれば職場に連絡という手段もあるがあいにく個人事業主との事。
大家の方でできることは限られていて、自力救済でもしたら大家が訴えられるので、あとは保証会社に丸投げ経過観察でも良いかなと思ったのですが、ずっとこのままでは困るし、保証会社からの立替もストップする始末。
そこで考えたのが、お姉さんの住所を聞き出して手紙を書いたらどうかと。手紙の趣旨は金銭的な催促よりも最近、連絡がとれてないので安否も含めてとても心配しています、何か困っていれば相談に乗ります的な想いを込めて、2/23に手紙を手配しました。
因みに大家から直送ではなく、管理会社を経由しています。(管理会社を蚊帳の外にしては関係性にヒビが入るので)
2/28にやっと保証会社が本人と連絡が取れて「今後はしっかり支払っていきます」という話になりました。3/2に12〜2月分の送金がありました。とはいえ、3月分が未納です。
滞納に理由についてはハッキリとは言わなかったですが、保証会社もケジメをつける意味で3/23までに未納分を支払わないと明け渡し訴訟に動くと釘を刺してくれました。
まだ完全に解決したわけではないですが、お姉さんから上手く手綱を引いてもらう事ができたので手紙は効を奏したと実感してます。
なので再度お姉さんには連絡が取れたお礼の手紙と、滞納者本人にも連絡取れて安心した旨・穏便に解決できるように未納分もしっかり払うような手紙を各々手配しました。
まだ物件購入して一年足らずですが、まさか自分が経験するとは思わなかったです。最初はヤキモキはしてましたが、ピンチをチャンスに変えるマインドチェンジができたので、ある意味この経験が財産となりました。
その他の優秀エピソード
惜しくも入賞には至らなかったものの、素敵なエピソードを多数お寄せいただきました。一部を抜粋してご紹介します。
・『“紹介だから安心”が招いた、まさかの失敗』‐みかんさん(60代・女性)
何件か賃貸しているうち、少し不便でも海の見える、シングル女性に人気のマンションがあります。だいぶ前ですが、入居していた女性が引越すので、友達の女性が引続き借りたいと申し出がありました。募集の手間がないし、紹介なので安心して、その友達の名前とメール程度しか聞かずキープし、入居日やリフォームなど具体的にやり取りしていたところ、引越し直前に突然ドタキャン!しかも、海外の娘に子供が生まれたので行くから、という元々分かりそうな理由です。そもそも海外に頻繁に行き来する友達で、気まぐれに借りたいと押さえておいて気が変わった様子。お陰で年度末の決まりやすい時期を逃し、暫く空き室になってしまい損害を被りました。急なキャンセルは困ると連絡しても、返事もなく居場所も分からずドロン。紹介した女性も、さほど親しかった訳ではなかったようで困惑でした。きちんと書面を取っていなかったこちらも甘いですが、女性同士の気まぐれな紹介?は要注意です!
・『好青年の入居者に、ある日警察から…』‐こばちゃんさん(60代・男性)
数年前のある日、知らない番号から携帯電話のベルが鳴りました。
「A警察です。在室確認なのですが、Bさんは、お部屋を借りていますか?」との問いかけ。
「はい、借りてますよ」とすぐに答えました。
警察「家賃はちゃんと払ってますか?」
私「遅れがちですが、払ってもらってます。」
警察「そうですか…」
私「何かあったのでしょうか?」
警察「いや、実はBさんが、違法なクスリの件で、いま勾留されているのです」
どへー!びっくりです。その入居者とは何度か顔を合わせていましたが、中々の好青年と感じていました。一度、彼のお部屋のエアコン設置の工事に立ち会ったのですが、業者さんに缶ジュースを差し入れて労をねぎらうなど、心優しい感じの青年です。
そして、警察の方は、用件が済んだら詳しいことは語らず、さっさと電話を切ってしまいました。
数週間後、このBさんから、電話が来ました。お部屋の解約の連絡です。まあ、仕方がないですね。でもちょっと、ほっとしました。ママチャリで出動し、退去日に立ち会いました。お部屋は意外にも結構キレイでした。
「大家さん、お世話になりました。もう少し広い部屋を借りて、父と住むことになりました。今までありがとうございました。」と好青年(だったはずの彼)は言い、
「こちらこそ、ありがとうございました」と私は伝えました。たぶん、警察が電話したことは知らされていると思いましたが、知らないふりです。
特にお互い何も語らず、別れました。
「あ!大家さん」
別れた後に、呼びとめられ
「敷金は戻りますか?」
「。。。はい、戻りますよ。」と答えました。
やはり、しっかりした好青年にしか見えません。
今後も大家を続けていく限り、このような事件は起こるのでしょう。
覚悟して臨みますよー。そもそも大家業は他人の人生を覗き見しつつのビジネスですからね!
教訓として、性善説を信じたいが、性悪説も頭に入れておこう!
・『法人入居で初めて気づいた、消費税の落とし穴』‐マンションすまいるさん(50代・男性)
直近で2026年2月、ウチコミを利用して賃貸募集を行い、区分マンションの1室(1K)にて入居付けを行いました。
ウチコミ!の登録は現在7件あり、今回の利用は2回目となります。
今回の入居者は整骨院を運営される法人様で、私自身にとっては初めての法人契約でした。
結果として、長期入居が期待できる入居者となりました。
しかし、ここで大きな見落としがありました。
それが「家賃に対する消費税の扱い」です。
これまで私は居住用物件が中心で、
家賃に消費税はかからない前提で運用していました。
そのため今回も同様の感覚で募集・条件設定を行ってしまい、契約直前になって法人契約では消費税が課税対象となることに気づきました。
さらに、当時の私は免税事業者であったため、消費税を上乗せしない条件で契約を締結しています。
その後、事業の都合でインボイス登録を行い課税事業者となったため、本来であれば受け取るべき消費税分を請求できないまま、自身で納税する形となりました。
契約後の条件変更は入居者との信頼関係を損なうため現実的ではなく、今回は家賃据え置きのまま、自身で消費税を負担する判断をしました。
幸い、家賃は従前より上げていたためキャッシュフローは維持できていますが、事前に理解していれば防げた内容だったと強く感じています。
一方で、後から確認したところ、
法人の場合は「仕入税額控除」により実質的な負担が軽減されるケースも多く、
適切に説明すれば消費税上乗せが受け入れられる可能性もあると分かりました。
今回の経験から、注意すべきポイントは以下の3点です。
① 法人契約(事業用利用)の場合は家賃に消費税が発生する
② 自身が免税か課税か、将来(インボイス登録含め)の変化も見据える
③ 最初の賃貸借契約時に消費税の扱いを明確にしておく(後からの変更は困難)
④入居者が法人の場合は仕入税額控除により実質負担が軽減されるケースもあるため、その点も含めて仕組みを理解し、説明できるようにしておく
法人入居は信用力が高く、長期入居も期待できるため非常に魅力的ですが、その分、税務面の整理が重要であると実感しました。
今回のように、よい入居が決まった後に気づくと対応が難しくなるため、同様の見落とし防止の一助になれば幸いです。
まとめ
以上、お寄せいただいたエピソードの一部をご紹介させていただきました。
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この記事を書いた人
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