未成年は一人暮らしができるの？ 子どもが一人暮らしをするときに気をつけること

アニメやマンガなどでよくある、一人暮らしをしている少年・少女設定。
20代半ばまで、のほほんと実家暮らしをしていた私には、未成年で一人暮らしをする度胸は尊敬です！ しかし、そもそも一人暮らしって何歳から可能なのでしょうか！？

目次▼

❶未成年の一人暮らし　何歳からしてもいいの？
❷未成年の一人暮らし　必要な書類・手続きは？
❸未成年の一人暮らし　保護者がサポートすること&気をつけること

❶未成年の一人暮らし 何歳からしてもいいの？

実は、一人暮らしをするのに年齢制限はありません！ 親権者の同意があれば、小学生であっても一人暮らしをすることは法律上問題がないのです！（大家さんが貸してくれるかどうかは別として……）　
ただし、18歳未満の未成年者の場合は、本人が賃貸借契約を結ぶことはできません。（※1）　そのため保護者が契約者になる必要があります。（2022年4月の法改正により、18歳からは親の同意がなくても賃貸契約を結べるようになりました。）

※１　未成年者でも既婚者なら賃貸借契約を結べます。結婚していれば、法律上は成人としてみなされ、親権者の同意なく賃貸借契約ができるのです。

＜現実的に18歳の人が契約を結ぶのは難しい？＞
18歳の未成年者本人が、賃貸借契約を結ぶのは現実的には難しい状況です。学校に通いながら、家賃や生活費を賄えるだけの仕事は限られてきます。また保証会社の審査を通るには、「勤め先」「月収」「勤務歴」「クレジットカードの事故歴」なども見られます。公立高校など学校によっては、保護者と入学者本人が同じ住所に住んでいることが入学条件になっていることもあるので、未成年者本人が契約するのは現実的ではないかもしれません。

❷未成年の一人暮らし　必要な書類・手続きは？

＜18歳未満の未成年者の契約に必要なもの＞

• 親権者の同意書

＜物件を申し込む際に必要な書類＞

• 申込書（契約者本人・連帯保証人の情報が必要）
• 身分証明書

＜契約時などに必要なもの＞

• 親権者（契約者）の住民票
• 親権者（契約者）の収入証明（源泉徴収票・確定申告書・納税証明書など）
• 親権者（契約者）の印鑑証明
  など

＜初期費用・家賃の支払いなどについて＞
未成年の子どもが働く方法は限られています。子どもが芸能界で働いているなどの特殊な環境であれば、家賃や初期費用なども賄えるかもしれませんが、家賃を支払えるだけのお金を、学業をしながらアルバイトだけで稼ぐのは大変です。未成年の子どもが一人暮らしをするときは、生活費や家賃、心身の健康を守るためにも保護者のサポートは必須です。

❸未成年の一人暮らし　保護者がサポートすること&気をつけること

＜部屋探しをするときのポイント＞

• 歓楽街や飲屋街などが近くにない
• セキュリティに優れている（オートロック、カメラ付きインターフォン、セコムなど）
• 二階以上に住む
• 頼れる親戚、知人、大家さんがすぐ近くに住んでいる
• 学校まで通いやすい場所

＜未成年の一人暮らしの心配点＞

• 家がお友達の溜まり場になってしまう
• 親の目が届かないため食生活が乱れたり、学業などが疎かになってしまう恐れ
• 金銭面の心配
• 実家から離れていると怪我や病気の際にすぐに看病ができない

＜親がサポートするところ＞

• 定期的に家事などのサポートをする
• テレビ電話をするなど、子どもの話を聞いたりよく観察する
• 金銭面の管理は親が行う
• 子どもの住む家の近くに頼れる人がいれば、定期的に連絡をとっておく

＜あとがき＞
いかがでしたか。子どもの一人暮らし、本人の自立や大きな成長につながる一方で、親の方が心配になってしまうかもしれません！ 実家から離れた場所に暮らすことになったら、さらに心配でしょう。いざというとき子どものことを助けてくれたり、様子を気にかけてくれる人がそばにいたら安心ですよね。
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（絵・文／ながれだあかね）

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