お問い合わせの話から

ここの所、不動産業界のお話をしてきましたがお問い合わせや質問などを沢山いただきまして同じような問題に悩んでいる方が多いので今回は、一般論的な話にはなりますが、指標になりそうなヒント的なお話をしたいと思います。

 

■賃貸住宅と購入では、どちらがいい？

 

～この話は必ずと言っていいほど、住宅紙やいろんなメディアに取り上げられていますね。でも、これといった絶対的なお話はなかなかありません。それもそのはず、企画している記事が殆どの場合発行元の便宜を図っているような記事であったり発行部数を伸ばすためだけの企画であったりしていますから結論がふわふわで、なんだか判らない物が多いです。

 

～ズバリ！結果から話をしますと、その場所に１０年２０年と住む事が決まっているなら購入する方が絶対にお得です。それはそうです！家賃が７万円だとして、２０年で計算したら…。なんと！　４８００万円です！１０年で計算しても　２４００万円！

 

どうですか？中古マンションぐらいならお釣りがきそうですね。でも、住宅ローンは金利があるからどうなの？

 

～それは確かにその通りです。しかし、３０年のローンだったとしても２０年間支払いを完了したことになります。金利を計算してもローンの残債は大体１０００万円程になります。残債や金利の未来は見えませんが、バブル程の変動は今後
考えにくいので、小幅な変動で計算しています。

 

■それで、どうなるの？

 

～そのままその住宅に住み続けるのも、もちろんＯＫ!万一、売る必要が出た場合には売却しても手元にお金が
残ります。例として中古マンションで２４００万円で購入したケースでお話ししますと、２０年後の売却時は５００万円以上のお金が手元に残る可能性か高いです。

 

■なぜそうなるか？

 

～２４００万円で購入した中古マンション２４００万円を住宅ローンで全て借りたとして金利２％、３０年支払い、月々の支払は７９５００円、３０年での総支払額は、約３４００万円です。２０年での支払い額は、約１９００万円です。その差額は、１５００万円！という事は、２０年住んだそのマンションが２０００万円で売れたら、５００万円が手元に残る…。という事です。

 

■そんなに上手くいくんですか？

 

～もちろん、世の中の経済状況、特に金利が大きく関係してきますが、賃貸住宅で家賃を２０年間支払ってしまった事と比べていただければ、わかりやすいと思います。家賃は何年払っても、１円も自分の物になりません。購入した場合のみ、説明した事が期待できます。

 

１０年、２０年と長い期間の話になりますからその間には不況も好景気も起きてくるでしょう。そのタイミングも不動産の持ち主は図ることもできますから…。ましてや、どんなに優秀な経済学者でも２０年先の未来は観測できません。でも、選択肢を持つことができます。

 

■購入する上で、気を付けることは？

 

～中古マンションの話をしますと、マンションは基本的に都市型の住宅です。このため、庭や日当たりなど戸建住宅なら普通に整っている条件が弱い部分もありますが、通勤圏から遠すぎない事、駅から遠すぎない事などは最低条件です。

 

今は、郊外型の戸建住宅の様な環境を持ったマンションもありますが、今回お話ししたケースには向きません。稀に、価格などが変動しない物もありますが、専門家にも読めない難しさがあり、お勧めできません。因みに、マンションを選ぶポイントは、先月のブログにありませので、そちらを参考にしてください。

 

■賃貸がベストなパターンは？

～正直な話、今まで説明してきた事からもおわかりいただけると思いますが、自分で購入できない学生さんぐらいしか思いあたりません。購入が出来る人なら購入した方が得ですし損なことの方が見当たりません。それ以外は、個人の事情や個人の好みなどでしょうか。

 

いかがでしょうか？今後も、問い合わせの多いお話をします。

 

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