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【インタビュー】「同じ時代を共に過ごした元夫に感謝ー離婚しても家族としての信頼を深めていきたい」(1/2ページ)

しばはし聡子しばはし聡子

2019/11/08

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イメージ/123RF

さまざまなカタチで離婚後も両親で子育てを行っているママの実体験を記事化したシリーズ。今回は、離婚後お互い連絡を取れない時期がありながらも数々の困難を乗り越え、現在毎週末自宅で宿泊共同養育を実践しているママを直撃インタビューしました。

■現在、どんなカタチで共同養育を行っていますか。

毎週末、彼(元夫)がわが家に来て一泊し、日曜の夜一緒に夕飯を済ませた後に帰る感じですね。特に、私が夜遅くなるときは娘二人で留守番させるのは心配なので来てもらうようにお願いしています。彼はとてもマメなので、食事だけではなく掃除もしてくれたりと本当に助かっています。

以前は自宅ではなく外で食事をしていたのですが、自宅の方が娘たちも生活の一部なので時間的な拘束もなく楽なんですよね。自宅で過ごすようになってからは外で過ごすより家で過ごす時間が圧倒的に増えました。
連絡は、子どもたちと父親が直接やりとりもしますし私も直接連絡しています。

今でこそ良好な関係ですが、このようなスタイルを確立できるようなったのはここ最近のことなんですよ。

■共同養育をするようになった経緯をお聞かせください。

私たちは養育費も面会交流もなにも取り決めをせずに離婚しました。離婚後、子どもの行事などは連絡していて彼が来るときもありましたね。娘たちはまだ小さかったので、離婚していること自体理解していなかったため、敢えて父親に会いたいとは言っていませんでした。

私が体調不良で彼に連絡できない時期があったのですが、その間は私の母親が連絡してくれていて、彼は娘たちをプールや旅行などへ行ってくれました。一時期復縁も考えたのですが、一度壊れた夫婦なのでなかなか難しくもありました。

関係が一転したのは、長女が「パパにもっと会いたい」と意思表示し始めたことがきっかけでした。これを機に、私の中で子どもには絶対にパパが必要だ、私はパパの代わりにはなれないと感じるようになったんですよね。その頃から娘のために積極的に彼に連絡を取るようになりました。

一時期彼に連絡がつかない時があったのですが、その時には彼のご両親に連絡し子どもを連れて会いに行っていました。離婚した嫁に対してよく思っていないだろうと不安ではありましたが、孫の成長を一緒に見てもらいたいとお願いしたところ、快く受け入れてくれました。

以来、彼のご両親と私と娘たちでの食事会が月1回定期的に始まったんです。そこに彼はいないという不思議な状況だったのですが、ある日偶然にもそのお店に彼がいたんです。本当に偶然に。彼は驚いていましたが、それを機に彼も一緒に食事をするようになったんです。ご両親の協力もありその時から関係が縮まり始めました。

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この記事を書いた人

一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント

1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️

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