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子どもファーストで面会拡充を実現——愛する気持ちは一緒だからできたこと(後編)(1/3ページ)

しばはし聡子

2021/10/02

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イメージ/©︎altanaka・123RF

こんにちは。離婚後も両親で子育てする共同養育を実践しているパパママを紹介するインタビュー特集。

今回は、突然子どもと会えなくなった別居父親へのインタビュー後編です。

前編はこちらから

——調停は1年半かかっていますが、その間はお子さんとは直接会えていましたか?

朝、職員室に手紙を持っていったのでそこで見かけることはありました。

調停中は、調停で面会交流が決まってから会えるようになりました。最初は月に1回からスタートでした。妻側の弁護士から、「息子さんが会いたがっていません」と言われて、話が進まなかったんです。そのときは実際会っていなかったので、本当に不安になってしまったのですが、僕の救われた点としては、手紙で子どもの気持ちが分かったことです。

毎日自分から思いを伝えていたし、子どもも伝えてくれていた。自分に対して子どもが返してくれていたので、そういう証拠となるものを持っていたし、子どもはそんなこと言ってない、弁護士が嘘をついている、調停内で言われるひどいことを聞いたりしても、本当のこと言っていないと、自分を傷つけられても大丈夫でした。

子どもとは毎日文通をしていたので、子どもは家にも帰りたいしサッカーをやりたい、ということも分かっていたので、調停員にもその手紙を見せたりしました。子どもの気持ちを理解いただけて、それでようやく面会がスタートしました。

——そこから月1回の面会がスタートしたのですね。

はい。2019年の年末からスタートしました。元妻は私とコンタクトを取りたくない、ということだったので、最寄駅で、お互い50メートル離れたところにいて、妻が着いたらその場を離れて、子どもが一人なったら僕に電話をかけてきて僕が子どもを迎えにいく、というのを月1回で進めていきました。

ただ、離婚に至るまで、子どもも月1回というのを変に思っていて、会えるようになると、なんでこのくらいしか会えないの?と。もちろん息子も僕もお互い納得できていなくて。別れ際がとてもつらかったです。

元妻にも、子どもの気持ちを汲み取ってほしくて、りむすびさんに協力してもらって、カウンセリングをやってもらえないかとか、共同養育について一緒に学びましょう、などいろいろと言いましたが、そこは一切嫌です、と言われてしまいまして。

ただ、調停のなかで、調査官調査とだったらやる、と言ってもらえたので、調査官が、僕と元妻と子どもの調査を開始してくれました。そのとき、妻の気持ちとか子どもの気持ちを調査官が聞いてくれて、子どもは、「魔法があるなら、別居の前に戻してほしい」と言っていたみたいで。

ほかにもやりたいことを聞かれたときも「パパとサッカーをもっとやりたい」「月1回じゃ少ないからパパともっと会いたいと」と、本当の気持ちを伝えてくれたので、妻も第三者から子どもの気持ちを聞いたことで、汲み取ってくれました。その結果、面会が増えるきっかけになりました。

もし調停をやられている方がいたら、面会交流を争うのではなく、調停で話せるのであれば、子どもも片親にしか話せないとか本当の気持ちを伝えられないとかつらいと思うので、そういう機会を与えて、子どもの本当の気持ちを聞くにはいいと思います。

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この記事を書いた人

一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント

1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️

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