ウチコミ!タイムズ

賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン

【インタビュー】「離婚で子どもに負担をかけているのに、パパとの時間を私が奪うことはできない」(1/3ページ)

しばはし聡子しばはし聡子

2019/09/11

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

イメージ/123RF

さまざまなカタチで離婚後も両親で子育てを行っているママの実体験を記事化したシリーズ。今回は、いつも大事にしたいのは「子の利益」と話すママを直撃インタビューしました。

■現在、どんなカタチで共同養育を行っていますか。

「平日は私が、土日は元夫が子どもを養育する」これが離婚時に決めた基本ルールでした。子どもが小学1年生の時に離婚したのですが、土曜日朝10時に元夫がお迎えに来て(小学校がお休みなので)日曜日の19時にこちらに帰ってくることになっています。たまに帰宅時間が遅くなることもありますが、夕食を子どもがどちらで食べるのか等は、逐一メールやLINEで報告してもらう形をとっています。

今は子どもも中学生になり、土曜日も学校があるので、夕方、最寄り駅で待ち合わせをしています。子どもも成長してきて、今週末はお友達と遊びたいとか、疲れたから週末は移動したくないと言うこともあり、そこは子どもの自主性に任せています。但し、そういう時も、必ず子ども自らが元夫に対して伝えるようにさせることを意識しています。

■共同養育をするようになった経緯をお聞かせください。

それが、元夫からの離婚時の絶対条件だったからです。親権と面会交流についてはどうしても譲れないという相手の意思が強く、私もパパと子どもが毎週会うことはとても良いことだと思っていたので、そこは全く争点にはなりませんでした。親権は父親に、監護権は母親に分属することも揉めることなく決めました。

■共同養育するにあたり困っていること、困っていたことはありますか。

共同養育には元夫婦間のコミュニケーションが必須となります。時には子どもが体調を崩したり、渋滞などで遅れること、学校行事でお休みがずれること等…連絡しなければならない事が多いからです。

離婚時に、私は元夫との生活について、精神科医から「適応障害」と診断を受けたこともあり、「元夫とコミュニケーションをとるのはなるべく避けたい…」というのが本音でした。でも、ただでさえ離婚という事で子どもに負担をかけているのに、パパとの時間も私のわがままで奪うことはできませんでした。いつも大事にしたいのが「子の利益」だからです。

本当は離婚などせず、夫婦いつまでも仲良くいてあげられたらそれが1番だということは重々分かっており、それが果たせなかった反省と責任をいつまでも忘れず、自分の気持ちはある程度押し殺し、今の状況で子どもへの最大の利益を考えて生活しています。

次ページ ▶︎ | お相手がどんなことをしてくれたらうれしいですか。 

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

この記事を書いた人

一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント

1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️

ページのトップへ

ウチコミ!