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賃貸の連帯保証人とは? 保証会社会社を利用する理由

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現在の賃貸住宅では当たり前になっています「連帯保証人」について、いろんな角度から出来るだけやさしく、色んな角度からお話ししていきます。

 

【連帯保証人とは?】(賃貸住宅で説明すると)

 

正確にお話ししますと「保証人」と「連帯保証人」には大きな差があります。民法の規定でハッキリとした違いがあります。

 

「保証人」という場合〜

・家賃滞納状態の借主さんの滞納分を、大家さんが「保証人」に請求しようとしても「保証人」の場合には「まずは、借主にキッチリと請求しなさい。」と言える権利がありますし、借主の行方が分からなかったり連絡が取れなかったりしたとしても「ちゃんと探してからにしてくれ」などがいえます。

 

「連帯保証人」の場合〜

・上の様な「借主を探したり、借主に請求しなさい」という事は全く言えず、法的にも借主と同列に置かれているので、請求されたら払わざるをえません。

 

結局、その「連帯」という意味です。支払いを拒むと「訴訟」になった場合、勝ち目はありませんので、注意してください。借主の代わりに支払った場合は、借主に対して請求する事になります。

 

※ 自分が「保証人か連帯保証人」のどちらになっているのかわからない方は、賃貸契約書などを確認してください。ご自身が署名捺印した場所に「保証人か連帯保証人」かが書かれています。ただ、ほとんどの場合は連帯保証人です。

 

以上の違いに注意してください。但し、現在の賃貸契約で「保証人」と言われた場合のほとんどは「連帯保証人」と考えて間違いないくらい「連帯保証人」が使われています。引き受ける際は、内容を確認して引き受けて下さい。

 

【連帯保証、実情あれこれ】

 

連帯保証人を設定する際、つまり「賃貸契約の申込み」段階で誰を連帯保証人にするか、もしくは誰を連帯保証人にしてもらうかは、大家さんにとって非常に大切です。一番確かなのは、借主さんの「実の親兄弟」という選択でしょう。

 

最近は、親兄弟という方々との関係が良くない事や、離婚・死別などで選択できないケースもありますが、借主さんの親族というところまでが、比較的に安心できる最大譲歩と思います。

 

基本的に、連帯保証人が登場する場面を想像してください。家賃も3カ月以上たまって改善の見込みが難しくなっている状況でしょう。連帯保証人の方も、自分の生活がありますので何カ月もの滞納家賃を支払えといっても、簡単な事ではありません。ある意味「無理をして協力」してくれる事になりますので、借主さんとの関係性は重要になります。その意味から「近い親族」が選択されていますし、そうすべきです。

 

大家さん側でも、滞納状況に関する情報を「連帯保証人」に伝えるタイミングも重要です。「家賃を6か月以上も貯めるまで、1回も連絡をしていない…。」なんて事があると、訴訟になった場合連帯保証人として契約をしていたとしても、請求が認められないケースもあります。適度(2か月目の家賃滞納が発生するまで)なタイミングで連絡をとる事は、忘れないようにしましょう。

 

実際の連絡の場面になると「連絡しにくい」などや、大家さんからの対応の有りようでも結果が変わります。借主さんが対応が悪かったり、態度が悪かったりすると大家さんが連帯保証人さんに連絡する時からいきなり高圧的な対応をしてしまう方もいるようです。

 

しかし、連帯保証人さんとの関係までまずくしてしまうのは如何でしょう。

 

法的には責任がありますし、連帯保証という性質上「本人と同格」ではありますが、事件を起こした張本人ではありません。訴訟にまでしてしまう必要はありませんから、大家さんも冷静な対応をしましょう。意外と多いそうですので、気を付けて下さい。連帯保証人さんとは上手にお付き合いをして、問題解決のお手伝いをお願いした方がベストです。

 

借主さんも、連帯保証人さんも「非常に対応が良くない」ようなときはどうしたら良いかと言いますと「司法書士」さんにお願いして「少額訴訟」という選択肢もあります。費用はかかりますが、訴訟だけではなく「滞納者」との交渉なども相談にのってくれます。

 

滞納の状況もいろいろありますし、この時点で問題が解決したとしても「その先の不安」もあります。
費用を負担してでも「先の不安」を解消できる方法を選択する事も考えて見て下さい。

 

最後に「友人を連帯保証人にしたい」という件ですが、ハッキリ言いますとあまりお勧めできません。中にはキッチッとした方もいるのでしょうが、基本的には「赤の他人」です。借主さんの状況や、その時の事情等もあるのでしょうが、どうしても「ご親族が無理なケース」では次回の「保証会社」を選択して見ては如何でしょうか?

 

不動産経営に関してはもはや不動産会社さんにおまかせということでは成り立たなくなりつつあります。

大家さんも自分で動いて集客をしてくることが大事です。しかし、これまでのシステムでは自分でできることは限られていました。そんな中出来上がったのが大家さんが自分で物件を紹介できるサイト、ウチコミ!です。

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この記事を書いた人

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