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安い住まい探しを効率良く行なうノウハウ

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■“割安”な物件は意外と多い!

最近では「元リゾートマンションが破格の値段で売却されている」といったニュースもありましたが、一般的に「安い住まい」と言えば、やはり家賃の安い賃貸ということになるでしょう。ネットの不動産サイトでは「3万円以下の賃貸物件」といったカテゴリーが設けられている場合もあります。

資金が苦しいなど、やむを得ない事情で安い賃貸に住まねばならない場合もあります。そういった場合はトイレが共用だったり、お風呂がなかったり、生活に必要な設備を欠いていることも覚悟しなければならないでしょう。

しかしながら、家賃の相場を考えてあきらめる必要はありません。大家さんのこだわりによっては、意外な掘り出し物が見つかることもあるのです。

例えば東京都世田谷区で家賃が3万円の物件でも、和室6畳、押し入れ付きの物件が見つかります。一般的なワンルームと同じ広さですね。築40年が過ぎていること、お風呂がないことを除けば、小さなキッチンも付いたしっかりとした物件です。もちろんエアコン等はありませんが、工夫次第で快適に暮らすことも可能でしょう。

同じ世田谷区で3万円の物件の中には、キッチンとユニットバスが付いているものもありました。ユニットバスですから、トイレと浴槽は完備しているわけです。この部屋が安い理由は、居室がロフト部屋しかないから。3畳ほどのキッチン部屋、ユニットバス、ロフト部屋しかスペースがないのです。ロフトは屋根の形状に合わせて壁が変形しているので、ほとんど家具が置けません。

窓が小さいのでエアコンも設置できません。しかし、ユニットバスがありますから、銭湯に行く必要はないわけです。

お金が貯まるまでの仮の住まいと割り切ってしまえば、最低限ほしい機能を絞り込むことで安くても良い物件を見つけることは可能なのではないでしょうか。

ある程度お金に余裕が出てくると、生活に必要な設備はすべて揃った物件に入居することができるようになります。そうなれば好みに合わせて物件を探すこともできるのですが、安い家賃で物件を探したノウハウを活かして、割安な物件を見つけることもできるでしょう。

例えば、洗濯機を室内に置ける物件では、たいていキッチンの隅に洗濯機スペースが設けられています。しかし、中にはスペースを区切って洗濯機スペースと洗面台をセットにしている物件があり、しかも、家賃は洗面台がない物件と変わらなかったりするのです。

これは、大家さんが「洗面台は生活に必要なものだ」と考えているので、家賃に上乗せしなかったと考えられます。他にも、目に見えない部分で割安になっている場合もあります。あるマンションでは、大家さんがきれい好きで、週に1回清掃業者を入れています。しかし、管理費は相場通りの3000円なのです。

物件の現物を見ると意外な割安ポイントが見つかることがありますし、大家さんや周辺住人の情報も得れば安心して暮らせます。安い物件を探す時も、自分が求める条件を決めてじっくり取り組めば、理想に近い物件が見つかるのではないでしょうか。

もちろん「安い住まい」と聞いて中古住宅を思い浮かべる人もいるでしょう。既存の住宅の場合は日当たりや環境、リフォーム済みかどうかなどの情報も公開されています。ただし、瑕疵担保責任が免責になっている場合もあるので、きちんと現地を見て回るだけでなく、資料を精査する必要があります。

 

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この記事を書いた人

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