シリーズ「賃貸住宅の話」　その１

今回から、賃貸住宅についてのお話しをしていきたいと思います。今回は、賃貸住宅の色々な解説を中心に話ます。普段、当たり前の様に見過ごしがちですが、なぜ？　どうして？と思う事が、意外と見過ごされていたりします。そんな言葉や用語、手続きなどを解説していきたいと思います。

 

①敷金とは？

 

～現在の日本では、契約を結んだ借主が賃貸住宅を利用している時に、何らかの事情等で「賃料の滞納」などをしてしまった時の保証的な預り金として機能しています。もちろん、その他にも借主さんの住宅使用時の器物破損などの不測の事態や退去時の清算に使う名目もあるでしょう。敷金の理由・用途は以上のようなものです。いわゆる貸主さんの危険負担の担保のような物ですね。

 

賃貸住宅を借りた方が、家賃の滞納をしたとしてもスグに出てもらう事はできません。法的な手続きが必要ですし、裁判の判例などでも１～２か月の家賃滞納では、賃貸契約の解除要件には当たらない…。（もちろん、一定の要件はありますので、念のため）

 

すると、家賃ももらえず保証もないでは、貸主さんもたまりません。法的な手続きも、３～６か月の滞納があってからですから、意外と貸主さんも大変な潜在的リスクを抱えているんです。因みに、日本以外ではどうなのか？

 

～アメリカ・ヨーロッパともに敷金的な意味の金銭はあります。デポジットといういいかたで、性質は日本の敷金と同じような意味合いの金銭です。

 

※上記の貸主の潜在的リスクを考えれば、敷金は必要なものと思います。

 

最近、一部の賃貸住宅では「保証会社」を使うケースも増えています。これは何かと言いますと、賃貸住宅を借りる際に「保証人」というのが必ず要ります。これは、借主の滞納などの不測の事態に備えるための物ですが、先ほどもお話ししました通り、簡単に話が進むものでもないので作られたシステム的なものです。

 

「保証会社」の場合、貸主さんの負担が著しく軽減されます。簡単に言えば、保証会社が家賃を貸主さんに払ってくれます。そして借主の未払いについては、保証会社が取り立てを行います。保証会社もクレジット会社みたいなものですから、ウッカリした事をすると、その後の賃貸住宅を借りる際に、保証会社の審査がまずくなったり、クレジットカードにも影響？？？しますので…。

 

更に、保証会社を使うケースでは、保証金が結構高額です。貸主さんにとってはカナリ良いシステムですが、借主さんには基本的にメリットが少ないシステムと言えるでしょう。

 

②礼金とは？

 

～これは、日本的な慣習の金銭です。借主さんから貸主さんに、住宅を貸して頂いたお礼やの気持ちや「これから宜しくお願いします」という様な意味合いの金銭ですから敷金の様に目的は定まらないものです。よくよく考えれば、不動産業者などから「礼金〇カ月」です。なんて言われる性質のお金でもないですね。そんな性質の金銭が、いつの間にか「当たり前」の様に存在している。それが「礼金」の正体です。

 

■日本以外では、どうなの？

 

～アメリカ・ヨーロッパともに礼金的な意味合いの物は存在しません。
当然、ありませんよね。本来の意味合いから考えたら、借主が気持ちの表現として払っていたものでしょうから、他人が金額を決めるものでもないですね。金銭である必要もどうなんでしょうか？すると、借主にとっては「余分な費用」でしかないです。これから、変えていきたい部分ですね。

 

※礼金は、今お話ししたような金銭です。

 

なので、最近は「礼金０円」なんて物件も増えていますね。有利な物を探してくださいね。因みに、現在の賃貸業界は現在の日本の経済的な影響もあってどちらかと言えば、実は「借主さん側が有利」な状況です。

 

「家賃を半額にして！」とか、トンデモナイ交渉ではだめですが「１０万円の家賃を１万まけてください」ぐらいの交渉なら、いまの情勢からいけば、やりやすい所もあります。これから、賃貸住宅を借りる予定の方は、やってみましょう。

 

大家さんの広告費をおさえて、その分の費用を借主さんに還元してくそんなサイトがあります。ウチコミです。その中の敷金・礼金0円物件特集一見の価値ありです。