意外と知らない自転車の交通ルール

先日、道を歩いているとすごい女性を見かけました。イヤホンで音楽を聴きつつ、スマホを操作しながら、自転車にまたがっている。しかも道のど真ん中で。左折したい車にクラクションを何度か鳴らされ、ようやく気がついた彼女は、涼しい顔で行ってしまいました・・・危なすぎる・・・！

目次▼

❶意外と知らない？ 自転車のルール
❷ヘルメットの着用義務化　いろいろな種類がある？
❸自転車用ヘルメットの安全な選びかた

❶意外と知らない？ 自転車のルール

町を歩いていると、いろんな自転車乗りを見かけます。すごいスピードでチリンチリン言わせながら走り抜ける人。ながらスマホ、音楽を聴きながら運転する人・・・。私を含め自転車のルールを理解して乗っている人が意外と少ないのでは！？

＜自転車安全利用五則＞

1. 原則、自転車は、車道を左側通行で走る。歩道は例外として許可されています。(ただし、歩行者を優先すること)
   →歩道を走る際は、歩行者の通行を妨げる場合は、一時停止しなくてはいけません。チリンチリン言わせながら歩行者をどかせるのは違反なんですね。
2. 交差点では信号と一時停止を守り、安全確認をします。
3. 夜間はライトを点灯させましょう。
   →自転車に乗る前にライトがつくかチェックしましょう。
4. 自転車の飲酒運転禁止。
5. 自転車に乗るときは乗車用ヘルメットを着用しましょう。

＜道路交通法違反、または個別に罰則の対象とされる行為＞

• ながらスマホ
  →スマホや携帯電話を使用しながらの自転車運転は、道路交通法で禁止されているうえ、ながらスマホ運転を行った歩行者の死亡事故も発生しています。
• 二人乗り
  →例外として、幼児座席に幼児を一人乗車、または二人同乗用自転車の幼児用座席に幼児を乗車させることはできます。
• 横に並んでの走行
  →意外と思われるかもしれませんが、道幅いっぱいに広がることになるので、危険な運転ですよね。
• 傘を差しながらの運転
  →傘差し固定ホルダーを使用していても、運転者の視野やハンドル操作の妨げになるものとして違反になることもあります。
• イヤホン、ヘッドホンを使用しながらの運転
  →車が近づく音、歩行者の歩く音など耳からの情報をシャットアウトするのはとても危険です。

参考： 警視庁　自転車安全利用五則

❷ヘルメットの着用が努力義務化　どんなヘルメットがある？

改正道路交通法の施行により、すべての自転車利用者はヘルメットの着用が努力義務となりましたが、強制的な義務ではないためまだ着用せずに運転をしている人も多いと思います。

＜なぜヘルメットを着用するのか？＞

警視庁によると、自転車事故で死亡した人の約7割が頭部に致命傷を負っています。また、事故時にヘルメットを着用していた人に比べて着用していなかった人の致死率は約2.3倍も高くなっています。
ヘルメットを着用することで大切な人や自分の命を守りましょう。

参考：警視庁 自転車用ヘルメットの着用

＜どんなヘルメットがある？＞

自分の頭にあって安全性能が高いヘルメットを選ぶのは大切なことですが、見た目が気に入らなくて着用に抵抗がある人もいるかもしれません。自転車のヘルメットというとスポーティーなイメージですが、中には普通の帽子に見えるようなデザインのヘルメットもあります。それこそ可愛らしい洋服に合う、ツバや装飾がついているヘルメットも。自分のお気に入りのヘルメットを見つけてみましょう！

❸自転車用ヘルメットの安全な選びかた

＜ヘルメットの選び方＞

1. 実際に試着して頭にぴったりなサイズを選ぶ
   →緩すぎないか、痛いところや窮屈なところはないか
   →頭頂部までかぶれているか
2. 安全基準をクリアしているヘルメットを選ぶ
   →SGマーク、CEマークなどの安全基準適合表示があるヘルメットを選ぶ。

＜あとがき＞
子どもの頃から便利で身近な乗り物、走っていると気持ちがいいので、ついつい自己流で走ってしまいたくなる・・・。でも事故を起こしてから「ルールを知らなかった」では、済まされないんですよね。ヘルメット着用の努力義務をきっかけに、自転車の乗り方も見直しましょう。

（絵・文／ながれだあかね）

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