水道水に含まれるトリハロメタンって何？水をおいしく飲む方法

毎日、沸騰しそうな暑さが続きますね。熱中症対策に水分補給は欠かせません。皆さんは飲み水を買う派ですか？ それともウォーターサーバー？

目次▼

❶水道水ってそのまま飲めるの？ トリハロメタンってなに？
❷トリハロメタンを取り除くには？
❸水道水を美味しく飲む方法

❶水道水ってそのまま飲めるの？ トリハロメタンってなに？

安いものが大好きな我が家は、水道水一択！ 「美味しくない」と思われがちですが、浄水器をつけているし、そんなにまずくないですよ。（かといって美味しくて、ついガブガブ飲んじゃうとはならないけれど。）

＜日本の水道水の安全面はどうなのでしょうか？＞
トリハロメタンは、メタンを構成する4つの水素のうち、3つが塩素、臭素などのハロゲン化合物に置き換えられたものです。
水道水に含まれるトリハロメタンは、浄水場や下水処理場で塩素消毒するときに生成されます。
日本の水道水には、トリハロメタンが含まれているものの、安全性を維持するために水道法で定められた厳しい基準値をクリアしたものが水道水として届けられています。

また、水道水に含まれる「塩素」に関しても、病原菌などに対して消毒効果はありますが、人体に影響はありません。世界保健機関（WHO）の飲料水水質ガイドラインによると、体重60㎏の人が一日に2リットルを、生涯に渡って飲み続けても影響が生じない濃度を5mg/ℓ以下としています。

＜水が各家庭に届くまで＞

1. ダム湖や河川水の他などを浄水処理施設へ送る。
2. 浄水処理施設にて、不純物を除去し塩素消毒。
3. 水道管を通りそれぞれの家庭へ届く。

ちなみに日本の水道水の多くはミネラルの少ない軟水で、まろやかで飲みやすいのが特徴です。

＜水道水を飲む上で気をつけたいことは？＞

届けられる水はきれいでも、その過程で不純物が混入してしまうリスクがあります。

• 古い水道管でさびや鉛が溶け出している
• 貯水タンクの清掃や点検が行き届いておらず、不純物が混入している可能性もある

❷トリハロメタンを取り除くには？

検査基準をクリアしているとはいえ、やっぱり気になるトリハロメタン。取り除くにはどのような方法があるのでしょうか？

1. 浄水器を取り付ける
2. 長い煮沸をする

＜注意！＞短時間の加熱では、トリハロメタンがかえって増えてしまいます。10分以上の煮沸をしましょう。※赤ちゃんに飲ませる場合は安全のためにやかんや鍋を使用しましょう。

❸水道水をおいしく飲む方法

市販のミネラルウォーターとは異なり、水道水はカルキ臭が強かったり、独特な味がしてそこまでおいしくないんですよね・・・。
我が家ではこんな方法で水道水をおいしく飲んでいます！

1. 浄水器をつける
   水道水を専用のろ過槽やフィルターを通して、水道水に含まれる塩素などの不純物を取り除くことができます。取り付けが面倒なときは、ポット型の浄水器などもあるので、水道水をためておき、飲む際にコップへ注いで飲むのもありですよ！
2. 煮沸をする
   さきほども紹介しましたが、10分以上煮沸をしてからお茶などをいれるのがおすすめです！
3. 水道水を冷やしてから飲む
   冷蔵庫や氷などでとにかく冷やしましょう！ 不思議なことに冷やすだけで味やにおいが気にならなくなります。
4. 冷やした水にレモンを入れる
   レモンを入れることで健康にもいいし、口当たりもさっぱり！
   クエン酸をとることで疲労回復効果も期待できます。

＜あとがき＞
これはまだ試していないんですが、水道水のろ過には樫の木を材料とした「備長炭」を使うといいそうです。炭の表面にある無数の微細な穴が不純物を吸着してくれるそうです。また、使い終わったら脱臭などにも使えるのでとってもエコだそうですよ！

（絵・文／ながれだあかね）


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