パワハラ・セクハラ、シブチン、マウンティング…「賃貸」管理会社・仲介会社に嫌われるオーナーの10大原因とは(1/2ページ)
賃貸幸せラボラトリー
2022/02/02
イメージ/©︎taa22・123RF
あのオーナーは嫌だ!
「あのオーナーは嫌い」「付き合いたくない」「あの人の物件には客なんか付けてあげたくない」――管理会社や仲介会社のスタッフからうっすらと、あるいは思い切りガチで嫌われるタイプの賃貸住宅オーナーがいる。どんな人なのか?
以下は、現場のスタッフや、彼ら・彼女らを率いるリーダー・経営者の口から実際に漏れ聞いているものだ。アナタももしや該当したりはしていないだろうか? 3分野・全10例、さっそく列記していこう。
1.人間性が嫌われる!
これぞ最悪 不動産業界をバカにするマウンティングオーナー
最もまずい嫌われ方だ。このタイプと見られたオーナーに対して、スタッフは決して心を開かない。にもかかわらずこのケースは実際に少なくない。「不動産業界は遅れている」「優秀な人材が来ない」などと、自身の経歴や知識をタテに見下した態度をとったり、匂わせたりする。率直な感情として「許せない」と感じるスタッフは多い。
自覚なし? スタッフの心を削るパワハラ・セクハラオーナー
ちょっとしたことですぐに怒鳴る、とても対応しきれない頻度で要求を繰り返す、勤務時間後も構わずスタッフの電話を鳴らす……パワハラだ。一方、スタッフに対して性的に不謹慎な冗談を言ったり、個人的に誘ったりといったセクハラをはたらくオーナーもいる。どちらも当人にパワハラ・セクハラの自覚がないケースもあるので注意したい。
こっちは人生の先輩だ! 説教と自慢話に燃える老害オーナー
オーナーと管理会社・仲介会社のスタッフといえば、オーナーが年上であることが多い。そこでオーナー側の腰が低いと、それは大人の余裕だが、逆に若者を前についつい自慢話や説教、人生ああしろこうしろの指導に燃えてしまうオーナーがいる。多忙なスタッフにとって、会うたびそれに付き合わされ、時間を奪われるのは大迷惑だ。
2.賃貸経営への姿勢が嫌われる!
必要な投資も滞りがちに ケチが過ぎるシブチンオーナー
空室対策をじっくり考えず、安易に家賃の値下げを提案する管理会社や仲介会社はたしかに存在する。しかし、きちんとデータや市況を踏まえたうえでの真っ当な投資や家賃値下げの提案に対しても、明らかに費用を惜しんで耳を貸さないオーナーは困りものだ。スタッフは当然そうではないオーナーのために力をシフトしていくことになる。
物件も入居者も どちらも大切にしない放置プレイオーナー
こちらもシブチンの仲間だ。勧められても清掃の回数は増やさないのに、自ら掃除するでもなく、物件は汚れっぱなし。「住む人も建物も可哀想」と、スタッフの胸まで痛ませてしまうだらしのないオーナーがいる。「この物件はやめたほうがいい」「案内できない」と、窓口で入居希望者に正直に告げる会社ももちろん出てくることになる。
見てて痛いぞ カリスマ大家を気取る空回りオーナー
自身の物件のチラシをパソコンで手作り、カメラも勉強してきれいな写真も撮影。アグレッシブな姿勢で賃貸経営に取り組むのはとても立派だが、管理会社や仲介会社のスタッフに対し、「センスのないキミらは黙ってついてこい」では、自分を嫌ってくれと猛アピールしているに等しい。向こうもプロだ。リスペクトの気持ちを忘れてはならない。
あなたの経験が全てじゃない 柔軟性に欠ける石頭オーナー
近くの物件で高齢者が亡くなった、昔外国人に夜逃げされたことがある、同棲カップルには別れたあと滞納で苦労させられた――など、過去の経験を理由に頑として条件を譲らないオーナー、さらに家賃・初期費用等の交渉に柔軟になれないオーナーは、管理会社や仲介会社のスタッフにとっては話の面倒な存在だ。段々と距離をおかれていく。
この記事を書いた人
編集者・ライター
賃貸住宅に住む人、賃貸住宅を経営するオーナー、どちらの視点にも立ちながら、それぞれの幸せを考える研究室