【インタビュー】「姓も国籍もバラバラなステップファミリー~多様化する家族のカタチと日本の制度への思い~」(1/3ページ)
しばはし聡子
2019/10/02
イメージ/123RF
さまざまなカタチで離婚後も両親で子育てを行っているママの実体験を記事化したシリーズ。今回は、国際結婚・離婚、そして現在事実婚をしているなかで共同養育を実践するママを直撃インタビューしました。
■現在、どんなカタチで共同養育を行っていますか。
息子たちの父親(ダディー)はイギリス人。同じ道内に住んでいて、週1回のテレビ電話、月1回の宿泊を原則とし、他の週末も子どもの予定がない時には遊びに行っています。
できるだけ会わせてあげたいので、小学校や幼稚園の運動会など行事にも参加してもらっていますし、再婚相手の夫も賛同してくれています。それはダディーのパートナーも同じで、外国人なので子どもたちとの関わりを通して共に日本での経験を楽しんでくれている感じすらします。
ダディーと再婚相手の夫は会ったこともありますし、お互いを尊重しあってくれているので、子どもも両方に愛されながら良い関係を築けています。
■共同養育をするようになった経緯をお聞かせください。
私はイギリスで母親としての人生をスタートさせたこともあり、何かの理由で子どもがいながら離婚をしなければいけない場合は共同養育が大前提、という考えでした。
イギリスから東京生活を経て北海道へ引っ越してきてから離婚したのですが、今のところダディーは北海道が大好きでしばらくはこのまま道内に住む予定なので、子どもたちがダディーに会えないという心配はなく、スタートできましたね。
■共同養育するにあたり困っていること、困っていたことはありますか。
全くないです。子どもたちにとって何が最善か、夫婦としては仲良くやっていけないけれど親同士としてお互い子どもとの関係は変わらずにいたいという思いは共通していたので、子どものことで揉めることはありません。取り決めは交わしましたが、それにこだわらずに子どもの成長や状況に応じて都度何がベストかを話し合いながら決めていくようにしています。
この記事を書いた人
一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント
1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️