逃げる? 向き合う? 子連れ離婚の相談で気をつけること 〜共同養育コンサルタントしばはし 聡子コラム(1/4ページ)
しばはし聡子
2018/09/07
イメージ/123RF
離婚が頭をよぎる時、あなたはまず誰に相談しますか。友人や親、またはネットで調べて専門家を探すかもしれません。
理由はそれぞれ。離婚を決めたわけではなく迷っている時こそ話を聞いてもらいたい、相談に乗ってもらいたいといったことも多いのではないでしょうか。しかしながら、その時受けたアドバイスに後押しされて、あなたの人生だけではなく子どもの人生も一変してしまう可能性もあります。
どんなアドバイスに気をつけるべきか、またアドバイスを上手に生かすために、自分自身が知っておくべきこととは、どのようなことでしょうか。
◾️モラハラは夫婦間での相対評価
浮気や借金、暴力など原因が目に見えやすいものもありますが、精神的に追い詰められているいわゆるモラハラと言われるたぐいのものは、目に見えにくく比較もしづらい、そして人になかなか理解してもらいづらいことでもありますね。
・夫の暴言に耐えられない。
・高圧的な態度でなにを言っても話し合いにならない。
・違う意見を言うと見下すように取り合ってくれない。
・家事や育児を手伝ってくれない。
・ありがとうの一言も言ってくれない。
・生活費を最低限しか渡してくれない。
など、モラハラの度合いも感じ方も夫婦それぞれ。妻が精神的に強いタイプであれば、ちょっとした暴言くらい言い返すこともできますが、そうではない場合は言い返せず謝るしかないという状況にも。絶対的な評価基準がなく、いわば夫婦間における相対評価ともいえ、周囲に理解してもらいにくいケースもあります。
この記事を書いた人
一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント
1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️