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外装劣化診断士の資格取得難易度について(1/2ページ)

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■必要性が高まる建築の資格

建築の職人さんの中には「俺は腕一本だけで食べてきたんだ!」というような人もいて、非常に頼もしいのですが、本当の腕前は作業をしてもらうまでわかりません。それに、「500万円以下の工事であれば建設業の許可がなくても誰でも工事できる」というのが日本の建築の現状ですから、残念ながらとんでもない業者がまぎれ込んでいる場合も考えられます。実際に新築住宅やリフォームでも様々な問題が生じているわけです。

しかし、建築業界も変わりつつあり、様々な法整備や新しい資格制度の導入が進んでいます。外装劣化診断士もその一つです。

■頼れる外装劣化診断士

外装劣化診断士とは、簡単に言えばその名の通り外装の劣化を診断する資格のことです。外装には屋根・外壁などが含まれ、外装劣化診断士はその基本的な調査・診断を行うだけでなく、補修・改修等の対策についても提案を行います。つまり、外装診断のエキスパートであり、アドバイザーでもあると言えるでしょう。

現在の日本の住宅事情は、実は新築が減少しており、一度建てた家を長く使おうという方向にシフトしています。つまり、メンテナンスやリフォームの需要がどんどん増えているわけです。すると建物に対する定期的な診断の必要性も増えてきます。ところが住宅の適切な診断を行える人材、消費者の立場から的確な診断を行える人材は需要に対して不十分でした。

そこで消費者の求める診断のエキスパートの育成を目的としてスタートしたのが外装劣化診断士です。外装劣化診断士の資格は一般社団法人住宅保全推進協会が認定しており、平成24年度から試験が実施されています。

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