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外壁塗装で安易な値引き交渉をすると手抜きをされる可能性があります

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■「値引き交渉」の是非

 

値引き交渉が全面的にいけないという事ではありません。必要以上の値引き交渉がもたらす影響にも目を向けて下さい。デフレ経済の影響から「値引き=当たり前」の風潮が強くなっている昨今ですが、下記をご覧ください。

 

  1. 値段交渉や相見積で価格競争が激化。
  2. 企業側は、まず利益の圧縮を試みる・・・・・この時点で、顧客側はサービスの低下の影響を受ける可能性が上がる。
  3. 次に「材料・作業工程・人手間」を落とす・・・この時点では、明らかに製品が劣化の一途をたどる。

 

最終的に「値段は安いが想定外の粗悪な商品を受取、その後の責任まで押し付けられる」ありさまが待っています。この業界には、下請け業者も沢山存在して業界を支えている側面があります。

 

外壁塗装を受注する業者は、全行程を自社で行う企業もいますが、そちらの方が業界全体の一部です。
大半の業者は、作業の一部を「下請け業者」に任せるやり方を行っています。

 

わかり易いのは「足場の設置」などですね。

 

足場とは・・・外壁の高い部分は手が届きません。この為、直径約48mmの鉄パイプを柱上に建物のそばで組み上げて横の梁部分にも鉄パイプを組み、人が歩ける板状の鋼板を何段も設置して高所の作業が出来る様に作るもの。この足場には、説明の通り「建物の外周」に大量の鉄パイプや鋼製の床板を使います。

 

更に、現在では「足場の組み立て等主任者」を選任しなければいけなかったり、狭い敷地や複雑な建物の状況に合わせた足場を組み上げる技量も必要です。中でも一番負担なのが「大量の鉄パイプ等」の保管場所やメンテナンス、そして配送でしょう。

 

この事から、最近はもっぱら「足場専用の業者」が下請けを行う事が常態化しています。下請け企業の場合、親会社が請け負った金額により価格が設定されるので更に深刻です。親会社が価格競争で無理をした「つけ」は、ストレートに下請け会社に回ります。

 

この辺りの構図は、業界が違っても同じですね。結局、無理を強いられて「いい仕事」が出来る訳もありません。足場の件で考えても、無理な日程で・・・。無理な人数で・・・。クレームやトラブルの基にしかなりません。

 

職人さんの収入にも影響しますので、更に確率が上がります。そして、やはりそのつけは注文者さんに無縁であるわけがありません。

 

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この記事を書いた人

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