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牧野知弘の「どうなる!? おらが日本」#8 湾岸・山の手どちらの不動産を選べばよいか(5/5ページ)

牧野 知弘牧野 知弘

2019/03/26

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中長期では 山の手に軍杯が上がる

このように考えると、短期的なキャピタルゲイン狙いの場合は湾岸エリアのような不動産を金融マネーの動きに即して売買を繰り返すことは悪くない投資であるといえる。建物が有限である限り、中長期投資の観点では維持修繕費ばかりがかかるタワーマンションは「早めに売り逃げるが吉」だ。

また、不動産投資の王道でもある中長期投資を基本とするなら、やはり「歴史が証明してきた」山の手の不動産が良いと思われる。山の手は土地の価値が高いため、建物が多少古くともその価値を補って余りある不動産価値を創出できるからだ。

投資スタンスを使い分けしてポートフォリオを考えてみてはいかがだろうか。

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この記事を書いた人

株式会社オフィス・牧野、オラガ総研株式会社 代表取締役

1983年東京大学経済学部卒業。第一勧業銀行(現みずほ銀行)、ボストンコンサルティンググループを経て1989年三井不動産入社。数多くの不動産買収、開発、証券化業務を手がけたのち、三井不動産ホテルマネジメントに出向し経営企画、新規開発業務に従事する。2006年日本コマーシャル投資法人執行役員に就任しJ-REIT市場に上場。2009年オフィス・牧野設立、2015年オラガ総研設立、代表取締役に就任。著書に『なぜ、町の不動産屋はつぶれないのか』『空き家問題 ――1000万戸の衝撃』『インバウンドの衝撃』『民泊ビジネス』(いずれも祥伝社新書)、『実家の「空き家問題」をズバリ解決する本』(PHP研究所)、『2040年全ビジネスモデル消滅』(文春新書)、『マイホーム価値革命』(NHK出版新書)『街間格差』(中公新書ラクレ)等がある。テレビ、新聞等メディアに多数出演。

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