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地盤問題について(1/2ページ)

皆川聡皆川聡

2018/04/16

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皆様、ご無沙汰しておりまして、申し訳ございません。 早速ですが、前回の続き(地盤問題について)の話を記載させていただきます。

その前提として、同じ住宅団地でも切土か盛土かということで、全く異なる結果となってしまったということがあります。東日本大震災のときに、切土側の土地は殆ど無傷でしたが、盛土側や切盛境界部分の土地はほぼ壊滅状態という住宅団地がありました。

「えっ、そこまで宅地としての運命を異にしてしまうの!?」

やはり、鑑定評価においても、地盤や地勢や地歴などの確認は、従前通りに行っていてはいけないと痛感しました。 また、もともとは湿地帯であったり、田や畑だった場合にも、注意が必要です。畑はそれほどでも…と思われるかもしれませんが、特に、もともと有機質の堆肥などがあった場合には、その部分のみ沈下を起こしてしまうという不同沈下(家全体が均等に沈下するのではなく、一方向に斜めに傾くような状態)の原因になります。

また、そもそも、地下埋設物の話では、以前の建物を取り壊した後に、瓦礫等の産業廃棄物が地中に埋まっていることもあり、その場合には、処分費などの費用拠出が必要になる可能性があります。 したがって、地盤面よりも上の話だけではなく、このような地盤も含めて、土地及び建物の将来性を見ていかなければならないと思います。

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この記事を書いた人

不動産鑑定士

株式会社あおい不動産コンサルティング。大手不動産鑑定会社、株式会社三友システムアプレイザルに従事し、その後独立。 不動産鑑定業務が主ですが、住宅診断(ホームインスペクション)も対応しております。財務諸表・会社法・税務等についても、スキームに応じた鑑定評価の立ち位置を認識しております。相続・事業承継関係等にも勿論対応させて頂きます。<br> 賃料の評価・査定につきましても、数多くの案件を携わっており、得意にしております。 [担当]物件調査 皆川聡は個人間直接売買において物件調査により権利関係の確認をします。 個人間直接売買における皆川聡の詳しい役割はこちら

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