定年後にマンション購入しても大丈夫? 留意すべき4つのポイントをお金のプロが教えます!(5/5ページ)
牧野寿和
2017/10/27
<ポイント4>選ぶべき立地は?
中古マンションに限らず、不動産を購入する場合は、物件価格が下がりにくい資産価値のある物件を購入することが理想です。「マンションは立地で選ぶ」とよく言いますが、立地が資産価値に与える影響は大きいものです。
選ぶべき立地についての具体的なポイントは、
・物件の周りは静かでも、歩いて10分程度のところに大型のスーパーなど、また数分のところにはコンビニがあるなど生活環境が整っている
・徒歩8分圏内に鉄道の駅があるなど交通の便がいい
・近隣にホームドクターとなってくれそうな病院がある
・犯罪率が低く、「治安がいい」と言われている地域
・地盤が強固で地震の影響が比較的低い
といったところです。
繰り返しになりますが、立地は資産価値に与える影響が大きいので、慎重に検討することをおすすめします。
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現役中の準備が何よりも大切
持ち家からの住み替えであっても、賃貸住宅からの住み替えであっても、定年後にマンションを購入することは決して不可能なことではありません。
ですが、たとえば「退職一時金が入ったから」といったような理由で、成り行きや勢いに任せてマンションを購入してしまったらどうでしょうか。
購入後、しばらくの間は、新たな住まいで老後の生活を満喫できるかもしれません。しかし、蓄えが枯渇し始めたら、もはや現役時代のような収入はありませんし、働く先を探すのもむずかしいことでしょう。そうばれば、生活がどうなっていくかは目に見えています。
そんなことにならないように、定年後のマンション購入を考えているのであれば、一括購入でも住宅ローンを組むにしろ、現役中にその準備をしておくことが何よりも大切といえるでしょう。
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この記事を書いた人
CFP、一級ファイナンシャル・プランニング技能士
1958年名古屋生まれ、大学卒業後、約20年間旅行会社に勤務。出張先のロサンゼルスでファイナンシャルプランナー(FP)に出会い、その業務に感銘を受け、自らもFP事務所を開業。 その後12年間。どの組織にも属さない「独立系」FPとして、誰でも必要なお金のことを気軽に考えてもらうため「人生を旅に例え、お金とも気楽に付き合う」を信念に、日本で唯一の「人生の添乗員(R)」と名乗り、個別相談業務を行なうとともにセミナー講師として活動している。 また、賃貸不動産の経営もしており、不動産経営や投資の相談にも数多くのアドバイスやプランニングをしている。