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火災保険のお得な加入方法は?

マンションの火災保険、保険料を抑えて必要な補償を確保する方法は?(5/7ページ)

横山晴美横山晴美

2017/08/29

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保険金額は誰がどうやって決めるのか


© polkadot – Fotolia

火災保険に加入するなら、「保険金額」について知っておきたいところです。保険金額とは、保険金の支払い限度額のことです。

保険金額は、契約時に保険価格をもとに設定されます。この保険価格とは、保険の対象を金銭的に評価した額のことです。保険会社によって算出方法に違いはありますが、建物が広く新しければ価値は高くなり、築年数が低く、かつ床面積が小さければ価値は少なくなる、と考えるといいでしょう。

また、当然といえば当然ですが、対象となる建物の評価額以上の保険金額が支払われることはありません。

一方、家財保険は建物と違って任意に保険金額を設定できます。仮に、家財がすべて焼失した場合、すべての家財を買いなおすとどのくらいかかるか、ご自分で必要額を試算するのがベストです。

とはいえ、衣類や小さな電化製品などを含めた試算はなかなかむずかしいものです。保険会社のホームページでは、世帯構成ごとに家財金額の目安表が掲載されているところもあるので参考にしてみてはいかがでしょうか。

ここで1点、ご注意いただいたいことがあります。

先ほど、保険金額は保険価格をもとに設定されると申し上げましたが、火災保険の保険価額には「新価」と「時価」があるということを知っておいてください。

保険価額が「時価」であると、建物や家財の消耗分が差し引かれた額が評価額となるため、たとえ家が全焼しても保険金額が小さくなってしまいます。せっかくの保険料を支払っていても、時の経過とともに補償が小さくなってしまっては困ります。

最近の保険は、同程度の物を再び建築・購入するのに必要な金額である「新価」で契約するのが主流ではありますが、契約時には、保険価格が「新価」になっているか必ず確認しておきましょう。

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この記事を書いた人

ライフプラン応援事務所代表

ファイナンシャルプランナー(AFP)、住宅ローンアドバイザー。企業に属さない独立系FPとして、2013年ライフプラン応援事務所を立ち上げて以降、住宅相談を専門に扱う。マイホーム相談では保険見直し、教育費、退職後プランなど総合的な視点で資金計画、および返済計画を考案。相談業務のほか、セミナー講師、執筆業など情報発信、啓蒙活動にも力を入れている。 「自分の家計は自分で守る」をモットーに、丁寧でわかりやすい面談が好評。 また、給付金や控除など、消費者のための制度を調べるのが得意で、「ここが使いにくい」「誰のための制度なのか」などとケチをつけるのが好き。

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