マンションの火災保険、保険料を抑えて必要な補償を確保する方法は?(4/7ページ)
横山晴美
2017/08/29
その他にもさまざまなオプションがある
火災保険には、このほかにも多くのオプションやサービスがあります。たとえば、以下のようなものです。
(1)個人賠償特約
偶発的な事故により他人を死傷させる、他人の物に損害を与える、といった日常生活における賠償事故に備えるもの
(2)バルコニー等修繕費用特約
バルコニー、玄関ドアなどマンションの共用部分に発生した偶然な事故による損害を一定額まで補償
このほかに、鍵開けや、水詰まりへの対応サービス、医療相談などのサポートをしている商品も多くあります。付加価値も重要な要素ですので、しっかり確認しておきましょう。
専有部分と共有部分の扱いはどう違う?
マンションの場合、火災保険の対象が共用部分と専有部分で分かれます。共有部分とはエスカレーターやエントランスなど、マンション全体で使用する部分です。一方、専有部分とは自分の住む部屋のことです。
マンションの専有部分は、所有者が自ら保険に加入しなければなりませんが、共用部分に関しては、マンション管理組合で火災保険に加入するのが一般的になります。
居住するマンションがどのような火災保険に加入しているのか、補償内容を確認しておくといいでしょう。
この記事を書いた人
ライフプラン応援事務所代表
ファイナンシャルプランナー(AFP)、住宅ローンアドバイザー。企業に属さない独立系FPとして、2013年ライフプラン応援事務所を立ち上げて以降、住宅相談を専門に扱う。マイホーム相談では保険見直し、教育費、退職後プランなど総合的な視点で資金計画、および返済計画を考案。相談業務のほか、セミナー講師、執筆業など情報発信、啓蒙活動にも力を入れている。 「自分の家計は自分で守る」をモットーに、丁寧でわかりやすい面談が好評。 また、給付金や控除など、消費者のための制度を調べるのが得意で、「ここが使いにくい」「誰のための制度なのか」などとケチをつけるのが好き。