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失敗した人の9割は「もっと調べればよかった」と思っている!?

資金計画から物件選びまで。中古マンション購入で、絶対に後悔しないための120のチェックリスト(6/7ページ)

菅 正秀菅 正秀

2017/06/13

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「管理」で注意すべきポイント

●管理費、修繕積立金の金額は?
第一にチェックしたいのは、管理費や修繕積立金の金額です。

国土交通省の調べによると、マンションの管理費は月平均1万661円、修繕積立金は同1万783円になっています(平成25年度。70m2の場合)。しかし、いずれも将来的に値上げを求められたり、一時分担金を徴収されたりすることも考えられます。

●管理組合の財務状況を確認してもらおう
新築マンションは、値ごろ感を出して売りやすくするために、毎月支払う修繕積立金の額が、将来予想される修繕費に対して低い金額に設定されていることが少なくありません。

そのしわ寄せが年を重ねることに大きくなっていき、第2回目、3回目の大規模修繕の費用がまかなえず、途中で修繕積立金の金額がアップされたり、分担金の負担を求められたりするケースが出てきます。

そうしたリスクがどれくらいあるかは、マンションごとによって違いますので、長期修繕計画がどれだけ進んでいるか、管理組合の財務状況はどうかを、不動産会社に確認してもらいましょう。

●エントランスや共用階段で管理状態をチェック
一方、現状の管理状態は、日常生活で多くの住民が利用する共用部分に表れます。

エントランスや共用階段、廊下などにゴミが落ちたままになっていないでしょうか。掃除は行き届いているでしょうか。特にエレベーターや貯水槽の保守点検、消防設備などは、もしものときに人命にかかわることなので厳しい目で見るようにしましょう。

また、マンションでは管理組合が住民の多数決によっていろいろなことを決めますが、オーナーが投資目的で所有していて、賃貸に出しているような部屋が多いと、住んでいる人との意識が違うため、意見がまとまらないことが多くなりがちです。

管理組合が日頃から住んでいる人を第一優先に考えた活動をしているかについても、できるだけ確認したいところです。

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この記事を書いた人

株式会社フェリーズディア 取締役チーフコンサルタント

宅地建物取引士、マンション管理士、住宅ローンアドバイザー、福祉住環境コーディネーター。 1958年、大阪府大阪市生まれ。創価大学法学部卒業。大学卒業後、弁護士事務所に勤務、宅地建物取引士資格取得を契機に大手不動産会社に転じる。法律知識を活用し中古住宅、中古マンションの仲介営業を担当。 その後、顧客と一緒にモノづくりをするために、地域中小建設会社に移り、注文住宅・賃貸マンションの受注営業を担当。大手建設会社との競合が激しい中、操業以後に流入してきた近隣住民のクレームにお悩みの経営者さんに、不動産会社時代の人脈を使い工場の移転先を斡旋した上で、その跡地に93戸の賃貸マンション建設の受注をするなど、15年間で約32億円の受注する実績をあげる。現在は、建築にも明るい不動産コンサルタントとして、不動産会社のエスクロウ業務(契約管理)・新人社員指導等を行なっている。 一生に一度の買い物ともいえる住宅の購入をアシストできる人材を育成し、業界の健全な発展に貢献すべく活動中。

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