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失敗した人の9割は「もっと調べればよかった」と思っている!?

資金計画から物件選びまで。中古マンション購入で、絶対に後悔しないための120のチェックリスト(3/7ページ)

菅 正秀菅 正秀

2017/06/13

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「間取り・広さ・リフォーム性」で注意すべきポイント

●間取りと広さのどちらを優先するか
同じくらいの広さや間取りでも、部屋によって住み心地は違ってきます。極端な例ですが、同じ3LDKのマンションでも50m2の部屋と100m2の部屋はまったく違いますし、同じ50m2の部屋でも3LDKと2LDKではやはり違います。

一般に広いLDKの間取りが人気ですが、そのぶん部屋数は少なくなりがちです。子どもが男の子と女の子で、それぞれに部屋を持たせたいといった場合は、一部屋の広さよりも、部屋数を優先する考えもありでしょう。

また、同じ専有面積でも、柱や梁(はり)があるかないかで、広く感じたり、狭く感じたりします。天井高によっても、圧迫感や開放感が違ってくるのでよく見ておきましょう。

●いいところだけでなく、悪いところも見る
不動産会社の担当者は見学の際、その物件のいいところを強調するかもしれませんが、いいところも悪いところも見た上で、慎重に検討しましょう。

たとえば、一般に採光性のよい南向きや窓の大きい物件がいいと思われがちですが、夏の暑さを考えると必ずしも住み心地がよいとは限りません。自分がどのように暮らしたいのかをよくイメージして物件を見ることが大切になります。

●リフォームを考えているなら注意すべきこと
入居後に自分好みにリフォームすることを考えているなら、水回りの移動は可能か、壁を取り除けるかなどのチェックも重要です。

使用できる床材などが、管理規約で制限されているケースもあるので、どこまでリフォームできるか不動産会社に確認してもらいましょう。

●昭和のマンションはここに注意!
昭和に建設されたマンションのなかには、廊下側の部屋や、3部屋並びの真ん中の部屋にエアコンがつけられない(室外機のドレーンパイプを通すスリーブがない)ものがありますので注意しましょう。

建設当時は、全室にエアコンをつけるなど想定されていなかったのです。

ただし、窓につけるウインド型のエアコンが設置できるケースもあります。

昭和のマンションの場合は忘れずにチェックしましょう。

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この記事を書いた人

株式会社フェリーズディア 取締役チーフコンサルタント

宅地建物取引士、マンション管理士、住宅ローンアドバイザー、福祉住環境コーディネーター。 1958年、大阪府大阪市生まれ。創価大学法学部卒業。大学卒業後、弁護士事務所に勤務、宅地建物取引士資格取得を契機に大手不動産会社に転じる。法律知識を活用し中古住宅、中古マンションの仲介営業を担当。 その後、顧客と一緒にモノづくりをするために、地域中小建設会社に移り、注文住宅・賃貸マンションの受注営業を担当。大手建設会社との競合が激しい中、操業以後に流入してきた近隣住民のクレームにお悩みの経営者さんに、不動産会社時代の人脈を使い工場の移転先を斡旋した上で、その跡地に93戸の賃貸マンション建設の受注をするなど、15年間で約32億円の受注する実績をあげる。現在は、建築にも明るい不動産コンサルタントとして、不動産会社のエスクロウ業務(契約管理)・新人社員指導等を行なっている。 一生に一度の買い物ともいえる住宅の購入をアシストできる人材を育成し、業界の健全な発展に貢献すべく活動中。

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