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諸費用の負担を減らす方法も解説!

中古マンション購入時の諸費用は? どんな費用をいつ、いくら支払うの?(6/6ページ)

斎藤 岳志斎藤 岳志

2017/06/05

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仲介手数料がかからない物件を選ぶ

先に、仲介手数料は営業担当者のモチベーションにつながるということを申し上げました。その話と矛盾するように聞こえるかもしれませんが、不動産取引のルール上、仲介手数料がかからない物件があるのです。

それは、「不動産会社が所有している物件」、いわゆる「売主物件」と呼ばれる物件です。不動産会社が所有している物件を、その不動産会社から直接購入する場合には、仲介手数料はかかりません。

中古マンションなどの広告を見ると、必ず「取引様態」という欄があります。そこには「媒介」とか「仲介」といった言葉が書かれていますが、「売主」と記載されている物件が、仲介手数料のかからない物件です。ちなみに、取引様態とは、その不動産を販売する上での不動産会社の役割のことをいいます。

また売主物件であれば、住み始めた後に見えない部分に不具合が出た時の補償である「瑕疵担保責任」が最低2年間つきます。さらに、その不動産会社の提携ローンを有利な条件で利用できるケースもあります。

このように、売主物件は買い主にとっては、比較的メリットが多いと言えるでしょう。

もちろん、販売価格のなかに、初めから仲介手数料分が上乗せされている場合もあります。その場合、費用的なメリットはなくなってしまいます。

とはいえ、売主物件であれば、その物件のいいところも悪いところも不動産会社が把握しているはずです。そこが個人売り主の物件を仲介で購入する場合との違いです。売主物件には、価格だけでは判断できないメリットがあると言えるのではないでしょうか。

また、不動産会社のなかには、仲介手数料を値引きしている会社があります。そうした不動産会社に仲介を依頼すれば、仲介手数料の負担を減らすことができます。

ただし、仲介手数料を値引きする分、サービスが低下してしまっては意味がありませんので、信頼できる不動産会社かどうかを事前にしっかり見きわめるようにしましょう。

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この記事を書いた人

ファイナンシャル・プランナー(CFP)

FPオフィス ケセラセラ横浜代表 百貨店在職中にファイナンシャル・プランナーの資格を取得。税理士事務所、経営コンサルティング会社などを経て、FPオフィス ケセラセラ横浜を開設、代表を務める。 マイホーム購入・売却相談のほか、不動産投資のサポートも行なっている。株式投資やFXなど一通りの投資を実践した後、2007年より不動産投資をスタート。現在は、自らの資産運用はほとんど中古マンション投資に絞って取り組んでいる。

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