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諸費用の負担を減らす方法も解説!

中古マンション購入時の諸費用は? どんな費用をいつ、いくら支払うの?(3/6ページ)

斎藤 岳志斎藤 岳志

2017/06/05

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万一に備えて加入する火災保険料

万一の場合に備えて、家財を守るためにも、火災保険は地震保険と合わせて加入しておきたいものです。

まず加入期間ですが、建物・家財に関しては10年、地震保険に関しては5年が最長になります。保険料は、物件の価格(実際は保険会社の評価額をもとに計算されます)にもよりますが、3000万円位の物件の場合、10万円前後が目安になります。

火災保険料は、保険開始日(=マンションが自分の所有になる日)より前に支払うことが多いので、売買契約を結んでから購入代金の決済を行なうまでの間に支払うことが多いです。

保険会社によっては、初回口座振替というところもあるので、その場合は、決済の翌月に引き落としがかかるというケースも見受けられます。

住宅ローンの事務手数料と保証料

●事務手数料
住宅ローン融資を受ける場合には、通常、金融機関に事務手続料を支払います。

融資金額にかかわらず一定の手数料を支払う「定額制」と、融資金額に応じて金額が変動する「定率制」の2種類があり、金融機関によって取り扱いが異なっています。定額制は、たとえば「一律5万円+消費税」、定率制は「融資金額の2%+消費税」というケースがあります。

●保証料
住宅ローンの保証料とは、もしも住宅ローンの返済ができなくなったときに備えて保証会社を利用するための費用です。

保証料は毎月の返済の金利に上乗せで支払うパターンと、最初に一括で支払うパターンがありますが、一括で支払う場合、融資1000万円あたり20万~30万円くらいになるケースが多いです。

ちなみに、ネット銀行の住宅ローンは保証料がかからないものが多いですが、その分、審査が厳しいといわれています。

仮に、3000万円の融資を受けるとしたら、ローン手数料と保証料で、70~100万円前後が目安になります。これに関しては、融資金額から差し引かれることが多いので、ご自分で支払うということは、滅多にありません。たとえば、3000万円を借りた場合、通帳に2930万円とか2900万円が振り込まれることになります。

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この記事を書いた人

ファイナンシャル・プランナー(CFP)

FPオフィス ケセラセラ横浜代表 百貨店在職中にファイナンシャル・プランナーの資格を取得。税理士事務所、経営コンサルティング会社などを経て、FPオフィス ケセラセラ横浜を開設、代表を務める。 マイホーム購入・売却相談のほか、不動産投資のサポートも行なっている。株式投資やFXなど一通りの投資を実践した後、2007年より不動産投資をスタート。現在は、自らの資産運用はほとんど中古マンション投資に絞って取り組んでいる。

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