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購入を決める前に絶対に知っておきたいこと

収入と返済能力があっても借りられない? 中古住宅購入で住宅ローンが使えない4つのパターン(4/4ページ)

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あえて再建築不可物件を購入するという方法も

建て替えできないとなると、多くの人はそうした物件を購入しようとは思わないでしょう。ですが、価格が安ければ話は別と考える人もなかにはいらっしゃいます。

実際に、再建築不可の中古物件は割安な売買価格に設定されているため、あえて再建築不可物件を購入する人もいるのです。再建築ができなくても、住むことはできますし、リフォームやメンテナンスすることで永く住むことも可能になるからです。

グレーな方法ですが、再建築不可物件の柱だけを残した状態にしてしまい、実質は建て替えなのにリフォームとして家を改修した人もいるとかいないとか。

また、リフォームをして貸し出せば家賃収入を得ることができるため、なかには投資物件として購入する人もいます。周囲の相場と比べると、かなり割安で購入できるため、高い利回りを得ることもできます。

(参考記事)
大田区で150万円の空き家が、リノベーションでハンモックのあるオシャレな家に再生!

とはいえ、当然、再建築不可の物件を購入するリスクは無視できません。

まずは、住宅ローンの利用ができないため、現金で購入しなければなりません(投資用物件として購入する場合は、再建築不可かどうかに関わらず住宅ローンは利用できません)。また、火災で建物が消失したり、地震で倒壊してしまったりすれば、そもそも再建築ができないので、そこに住み続けることはできなくなってしまいます。

再建築不可物件の購入を検討する際には、十分にそのリスクを認識した上で判断するようにしてください。

住宅ローンが使えない家を買っても大丈夫?

ここまで「住宅ローンが使えない物件」を見てきましたが、基本的には、住宅ローンが使えない家を買うのはおすすめできません。

冒頭でも申し上げたように、住宅ローンが利用できないということは、金融機関が「担保価値がない」と判断したということです。住宅を資産として考えるのであれば、資産価値のない家を購入すべきではないと言えるでしょう。

不動産投資に慣れた上級者であれば、投資物件としては魅力的かもしれませんが、自宅として購入を考える場合でも、さまざまな事情でこれらの物件購入を判断する場合もあるでしょう。その場合は、個別のリスクを把握し、事前に対策を講じた上で、購入に踏み切ることをおすすめします。

なお、住宅ローンを組んで中古物件を購入する場合、金融機関によっては、築年数の古い物件は返済期間を短くすることを融資の条件とする場合もあります。

返済期間が短いと、月々の返済額が大きくなってしまうので、中古物件を購入する際には、返済期間に制限がないかも金融機関に確認するようにしてください。

(参考記事)
マンションは「住み心地」で選んではいけない! その3つの理由とは?
直直取引に要注意! 営業マンのおすすめ中古住宅が信用できるか、たった一言で見抜く方法

 

 

 

 

 

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