大田区で150万円の空き家が、リノベーションでハンモックのあるオシャレな家に再生！

再建築不可、40㎡以下の悪条件を逆手に激安で入手！

今回ご紹介するのは、付与羽田空港から15分、京急蒲田駅から徒歩７分と国内外からのアクセス抜群の立地に150万円で戸建てを購入した「優待大家」こと栗林篤さん。いかにして都内で、150万円の戸建を見つけたのか、購入した物件をどうやって再生・リノベーションしたのかを伺います。

栗林さんが不動産投資を始めたのは2010年のこと。いまでは所有物件を７物件に増やし、サラリーマン生活を卒業、専業大家の道を歩み始めました。まずは、これまでの経緯を伺います。

「最初は地元の川口市で、マンションの１戸を買う区分所有から始めました。リフォーム・リノベーションにほとんどお金をかけずにすみました。その後、戸建ては土地が残り、実需（実際の消費としてマイホームとして使う用）に売ることもできるのでこれはいいと思い、同じく川口で2011年に築40年の戸建てを購入し、リフォームした後、賃貸に出しました」（栗林さん）

その後、2013年には川口で築40年の戸建て、埼玉県富士見市で戸建て、東京都北区で築50年の戸建てを取得し、2014年に東京都板橋区で念願のアパート１棟を取得。そして、大田区の戸建てを取得しました。

150万円という安さで購入できたのには、次のような理由があります。

(1)事実上再建築不可：接道はあるが、狭小地のため建て替えが現実的ではない
(2)40㎡以下：住宅ローンを組むことができない

再建築不可で住宅ローンが組めないとなると、なかなかマイホーム購入として購入する方は見つからず、当初からこのような安い金額で売りに出ていたといいます。それも特別なルートではなく、誰でも見られる不動産情報サイト『SUUMO』で発見したそうです。

ハンモックに10万円！ 独自のアイデアが光る！

ハンモックは耐久性抜群。ベッド代わりにも

購入後、テレビの物件再生企画で仲間を募って、解体作業を行ないました。その後、
ハーフDIY（工事の半分は自分で、残りの半分は業者に依頼）で再生した物件のデザインはプロが監修しました。

一風変わったハンモックやロフトがあるユニークなデザインの室内からは、目の前に流れる川が見えます。まるで船に乗っているかのようなワクワク感が部屋のなかで味わえます。

実は、写真のハンモックは、人が寝転がっても大丈夫なほど耐久性があり、10万円の費用をかけて設置しています。ベッド代わりにもなり、収納スペースとして、モノを置いておくこともできます。

キッチンスペースが広く、備えつけの棚が充実しているため、料理好きな方が住んでも楽しそうです。

リフォーム・リノベーションのプランやセンスは、いったいどのようにして磨いているのでしょうか？

「リフォームのプランは、インテリア関係のサイトや洋服屋さん、飲食店で、『素敵だな』と思ったコーディネートを撮影したり、建材の型番をメモしたりして、自分の引き出しを増やすようにしています。それをリフォームの業者さんとの打ち合わせで使っています」（栗林さん）

廃材も使い方次第でオシャレに見える

洗面所の壁面には廃材を活用。室内のアクセントに

間取りは1LDK。１階には、トイレ、洗面、和室があり、２階にキッチンとロフトがあります。玄関を開けると、洗面台があり、洗面台の壁面には、廃材を貼り合わせた「組み木」を利用しています。これはDIYで栗林さん自ら、作成したものです。廃材も無駄にせず、オシャレに活用するとは、素晴らしい考えです。

このように住み手のいない廃屋の空き家でも、手をかければ蘇り、新しい命を吹き込むことができて、十分に使える住まいになることが伝わってきます。

現在、こちらの素敵な住まいは入居者を募集中！　一般賃貸はもちろん、フリーランスの方のSOHOの事務所としても使えます。川を臨むくつろげるデザイナーズ空間は、カフェのような部屋に憧れる方にもおすすめです。

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