離婚しても両親で子育て「共同養育」しているママの声①〜共同養育コンサルタントしばはし 聡子コラム〜(1/3ページ)
しばはし聡子
2018/10/05
イメージ/123RF
離婚すると子どもをひとりで育てなくてはと思ってしまいがちですよね。もちろん、子どもに対して暴力するなど危害を加える父親であれば適切な対応が必要ですが、そうではない場合は、子どもにとっては父親であることは変わりません。
とはいえ、離婚するほど関係がこじれた相手と親同士向き合うのも大変なこと。そんななか、共同養育を実践しているママの声をいくつか紹介しますね。
◾️中学校男の子のママ
離婚当初は私自身が面会交流に後ろ向きだったため円滑に進みませんでしたが、現在は父親があいている土日に息子は泊まりに行っています。その間、私は仕事をしたり飲みに行ったり自由な時間を過ごせているので息抜きできています。
公正証書では月1〜4回と決まっていましたが今では月に何回行っているのか数えたこともありません。私が夜予定があるときに合わせてお願いすることもしばしば。断られることもしばしば。子どもの父親と割り切れるようになると案外楽なものです。
受験など子どもの人生に判断が必要なときにはひとりで決めるのは重責すぎるので相談もします。母親はつい甘やかしてしまいがちですが、父親のブレない判断に助けられることもありました。
連絡手段はメールのみで話すことはほぼありませんが不自由ありません。息子もスマホを持ち始め父親と直接連絡が取れるので私が仲介に入るのは日程調整だけです。
結婚生活を振り返ると今の方が明らかに良い関係になっているように感じます。ありがとうも増えました。
ひとりで育てる!と肩に力が入っていた離婚当初は、こんなときがくるなんて思ってなかったですが、今は元夫とのやりとりのストレスもなく、父親・母親・子ども三者がよい関係です。
この記事を書いた人
一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント
1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️