強行別居はアリ?! 夏休みに子連れで家を出ようとしているママへ〜共同養育コンサルタントしばはし 聡子コラム〜(1/3ページ)
しばはし聡子
2018/07/04
イメージ/123RF
夫と暮らすのはもう無理! 夫との同居生活に耐えに耐えかね、いつどうやって別居をしようかと頭を悩ませているママや、夏休みは引越しの絶好の機会だと別居を決行しようとしているママ。または既に別居を始めているママもいるかもしれません。
ところで、別居のことをお子さんにきちんと話していますか。母親にとっては無事引越しが済めばまずは一安心ではありますが、子どもの気持ちは?
■強行別居を決行する妻のきもち
夫といくら話し合いをしようとしても、いつも高圧的に言い返されたり怒鳴られたり、まったく意見を聞いてもらえない。そんな日が続くと次第に話し合っても無駄だと会話もしたくなくなるもの。そのような状態が続き、夫と一緒に生活するのは精神的にもう限界!別居が頭をよぎり出すことも。
夫に事前に別居したいと言ったとしても、どうぜ反対されるだけで気持ちをわかってくれるはずもない。行政の窓口などに相談をすると別居をした方がいいと後押しされ、夫が留守の間に子どもを連れて別居を強行するケースも少なくありません。
今の生活環境を捨ててまで別居したいほど切羽詰っていて、逃げなくてはという思いが強くなっているのでしょう。
■子どものきもちは?
夫に引っ越すことを知られないために、子どもに事情を一切伝えず、突然引っ越しに連れていくようなケースもありますが、突然引越しをすることになる子どもはどのような思いをするのでしょうか。
◆夏休みに引っ越すのは子どものため?!
いつ別居しよう…。ふと思いつくのは長期休暇。夏休みであれば、転校や転園手続きにも時間的余裕があり、子どもにとっても心機一転しやすいだろうと、子どものことを思って夏休みに別居を始めることもありますが、子どもにとっては突然の出来事。引越しについてきたとしても、本心で同意しているとは限りません。
◆突然、生活環境が変わってしまう子どもたち
事前になにも知らされないまま突然の引越しをする場合、子どもは友達に挨拶もできないままお別れすることになり、余儀なく転校させられて生活環境が一変します。また、学校だけではなく習い事などすべて突然取り上げられてしまうのです。
そしてなにより、突然父親と離れ離れに。物理的な環境が変わるどころか精神的にもダメージははかりしれません。
この記事を書いた人
一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント
1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️