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指定の期日に事務所を訪問してみたら…

パリで電気の契約を解約、そのとき想定外のトラブルが…(1/2ページ)

桑田 唯桑田 唯

2016/02/09

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帰国の何日前から手続きするの?

日本でも海外でも、引っ越すときに必要な手続きとして、公共料金の契約の解約・変更があります。ただでさえ手続きというと、ちょっと面倒なものですが、言葉の壁があるとなおさらです。でも、この解約がうまくできないと、料金を余計に支払い続けてしまうなど、何かとトラブルのもとになります。

今回は私がフランスから日本へ帰国する際に手続きした、電気の契約解除についてお伝えしたいと思います。

フランスの場合、EDFという会社が電気の契約を行なっているので、解約するときはEDFに連絡をします。だいたいのことが日本よりも手続きに時間のかかるフランスですが、EDFの解約はいつ頃から動き始めればよいのでしょうか?

解約手続きの時期は、最後の支払いをどうやって支払うかによって変わってきます。

EDFの支払いは、基本的に銀行口座の引き落としで行なわれるのですが、帰国前に銀行口座を閉めてしまう場合は、最後の支払いをクレジットカードで清算することもできます。その場合は、退去日の1カ月前くらいから動く必要があるのですが、銀行口座をしばらく保持したまま、最後の支払いも口座から引き落とす場合は、退去する直前に電話をすれば大丈夫なようです。

私は帰国後に銀行口座を閉める予定だったので、直前の連絡で大丈夫なはずだったのですが、それでもフランスの公共機関をあまり信用していなかったので、帰国の1週間ほど前にEDFの事務所へ行ってみることにしました。

事務所に行って解約にチャレンジ

事務所でEDFを解約する際に必要なのは、EDFからの請求書と、身分証明書、あとはその日の電気メーターの値です。私も必要なものをそろえてEDFの事務所を訪ねてみました。

私が訪ねたのは、パリのオペラ座からすぐ近くの事務所です。フランスでは英語がなかなか通じないので苦労するのですが、そこで対応してくれたスタッフは英語も話せるようで、私がつたないフランス語で話そうとしていたら、あちらから「英語話せますか?」と聞いてくれました。

そこで、引っ越す日程を伝えたところ、少し来るのが早すぎたとのこと。せっかく訪ねて行ったのに、引っ越し日の4〜5日前に来てほしいと言われてしまいました。

2度目の事務所訪問

ということで、引っ越し日の5日前に再度事務所を訪れることに。事務所に着いてなかに入ろうとすると、なぜか事務所が開いていない…!!

営業時間なども間違えていないはずなので、「なんで!?」と思ってうろうろしていると、扉のところに張り紙がされていることに気づきました。

そこに書かれていたのは、「○月○日までお休みします」というメッセージ。そこには私が2度目の訪問をしたその日から6日後の日付が書かれていたのですが、もうその日には私は帰国しているのです!! 私は帰国日も伝えて、その4〜5日前に来てくれと言われたからその通りに訪れたのに…。

理由も書いてあるようだったのですが、フランス語がわからず読み取れませんでした。繰り返しになりますが、帰国の日をはっきり伝えたうえで、引っ越し日の4〜5日前に来てほしいと言われたのに、その日に事務所が開いていないなんて…。閉まることがわかっていたなら教えてほしかったです。

それともストライキなどで急に閉まることがきまったのでしょうか? どちらにしても、公共機関の事務所がいきなり一週間近く休みになるなんて、日本ではちょっと考えられませんね。

何かあるだろうなと、多少は覚悟していましたが、やはり一筋縄でいかないのがフランスなのかもしれませんね。

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この記事を書いた人

インテリアコーディネーター

大学時代に建築を学び、雑貨バイヤーなどを経てインテリアコーディネーターの資格を取得。海外のインテリアや家具、その国ごとのライフスタイルや歴史に興味を持ち探求中。ワーキングホリデーでパリに滞在する。理想の住まいは、木や石などの自然な素材で作られた、秘密基地のような家。

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