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中古マンションは本当におすすめ?

中古マンションを購入するメリット・デメリットは? 不動産のプロが徹底解説!(5/7ページ)

菅 正秀菅 正秀

2017/11/02

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<デメリット2>好きな区画を選べない

中古マンションは、所有者の都合で売りに出されるものです。そのため、あなたが気に入ったマンションがあって、「このマンションの部屋を購入したい」と考えても、そのマンションに何件の売り物件があるかはわかりません。

1件しかないこともありますし、0件の場合もあります。上の階より下の階のほうが価格が高いということもあります。そして、引き渡してもらえるまで1年以上かかるものもあります。

これは、その物件ごとに売主さんの事情が異なるからです。

なかには「〇〇マンションで、大阪城の見える28階以上の東向き」と決めて、何年も売り物件が出るのを待っていらっしゃる人もいます。

<3>マンション自体の劣化や共用部・住宅設備導入に制限がある

部屋のなかをどれだけリフォーム・リノベーションしても、マンションの外観や共用部は、あなただけの意思で変えることはできません。また、マンションに設置されているのが旧型機械式駐車場であれば、高さ制限などがあります。

新築マンションは、ペット飼育可の物件が増加傾向にありますが、中古マンションではペット不可の可能性が高いです。フルフラット(バリアフリー)やオール電化、お風呂の追い炊き機能などで制限があったり、構造上、導入できない設備があったりということも。

これらは購入前にしっかり確認しておきましょう。

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この記事を書いた人

株式会社フェリーズディア 取締役チーフコンサルタント

宅地建物取引士、マンション管理士、住宅ローンアドバイザー、福祉住環境コーディネーター。 1958年、大阪府大阪市生まれ。創価大学法学部卒業。大学卒業後、弁護士事務所に勤務、宅地建物取引士資格取得を契機に大手不動産会社に転じる。法律知識を活用し中古住宅、中古マンションの仲介営業を担当。 その後、顧客と一緒にモノづくりをするために、地域中小建設会社に移り、注文住宅・賃貸マンションの受注営業を担当。大手建設会社との競合が激しい中、操業以後に流入してきた近隣住民のクレームにお悩みの経営者さんに、不動産会社時代の人脈を使い工場の移転先を斡旋した上で、その跡地に93戸の賃貸マンション建設の受注をするなど、15年間で約32億円の受注する実績をあげる。現在は、建築にも明るい不動産コンサルタントとして、不動産会社のエスクロウ業務(契約管理)・新人社員指導等を行なっている。 一生に一度の買い物ともいえる住宅の購入をアシストできる人材を育成し、業界の健全な発展に貢献すべく活動中。

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