中古マンションを購入するメリット・デメリットは? 不動産のプロが徹底解説!(2/7ページ)
菅 正秀
2017/11/02
<メリット1>価格が安い
まず、新築物件より基本的に「安い」ということがあげられます。
購入にあたっては、まず予算を考えることでしょう。物件価格が安いということは、同じ予算で50m2が70m2にといったように、ひとまわり広い部屋を選べたり、2LDKが3LDKにと、間取りを一部屋増やしたりといったことが可能になります。
また、新築と違って、売り主との相対取引なので価格の交渉もできることも、中古マンションの優位性と言えるでしょう。
もうひとつ注目したいのは、「価値の目減り」が少ないという点です。一般的に、マンションは、新築した翌年から急激に価格が下がりますが、築15年くらいから、それ以降の値下がりは緩やかになります。
つまり、購入価格と何年か暮らしてから売却したときの価格差が小さいという事です。たとえば、購入後に予期しない転勤などで不要になった場合でも、値落ち額が新築物件よりも少なくてすむのです。
<メリット2>気に入った地域・場所で選ぶことができる
これが、中古マンション最大のメリットではないかと私は考えています。
住みたいエリアを限定した場合には、新築に比べ物件数が多くなります。あなたの住まいの近くで、いま何件の新築分譲が売り出されているでしょうか?
たとえば、人気のエリアになればなるほど、新たにマンションを建てる土地を確保するだけでも大変ですから、それほど多くの件数があるとは思えません。
一方、中古マンションの場合は、ちょっと物件検索サイトで検索しても数十件ヒットするのではないでしょうか?
あなたの住みたい地域で、予算に合わせて最適な物件をチョイスできるのが中古マンションのいいところなのです。
この記事を書いた人
株式会社フェリーズディア 取締役チーフコンサルタント
宅地建物取引士、マンション管理士、住宅ローンアドバイザー、福祉住環境コーディネーター。 1958年、大阪府大阪市生まれ。創価大学法学部卒業。大学卒業後、弁護士事務所に勤務、宅地建物取引士資格取得を契機に大手不動産会社に転じる。法律知識を活用し中古住宅、中古マンションの仲介営業を担当。 その後、顧客と一緒にモノづくりをするために、地域中小建設会社に移り、注文住宅・賃貸マンションの受注営業を担当。大手建設会社との競合が激しい中、操業以後に流入してきた近隣住民のクレームにお悩みの経営者さんに、不動産会社時代の人脈を使い工場の移転先を斡旋した上で、その跡地に93戸の賃貸マンション建設の受注をするなど、15年間で約32億円の受注する実績をあげる。現在は、建築にも明るい不動産コンサルタントとして、不動産会社のエスクロウ業務(契約管理)・新人社員指導等を行なっている。 一生に一度の買い物ともいえる住宅の購入をアシストできる人材を育成し、業界の健全な発展に貢献すべく活動中。