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リフォーム資金も住宅ローンで借りられる!

中古マンションを買ってリフォームするときのお得な住宅ローンの組み方は?(4/6ページ)

横山晴美横山晴美

2017/08/31

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リフォームローンと住宅ローンを比較すると?


© Y's harmony – Fotolia

リフォームローンと住宅ローンの違いはどのような点でしょう。なお、ここで比較するリフォームローンは、カードローンやフリーローンなどは除き、金融機関のものに限定して考えます。

住宅ローンの特徴は、返済期間が30〜35年と長く、金利も1%前後と低いことです。そして借入上限が1億円程度と大きくなります。

一方、リフォームローンの特徴は次のようになります。

・借入期間:10〜15年
・金利:2〜3%程度
・借入上限:500〜1000万円
・借り入れまでにかかる日数:早ければ一週間程度
・審査:住宅ローンよりはゆるいが、カードローンなどと比較すると厳しい

リフォームローンは、返済期間が短く、金利が高い分、審査にかかる日数は短く、審査基準はゆるいという側面があります。しかし、審査にかかる日数が多少長くかかり、審査基準が厳しくても、返済期間が長くて金利が低いほうが返済の負担は小さくなります。

リフォームだけでも住宅ローンは利用できるの?

住宅ローンの優位性を知ると、すでにマンションを所有していて、リフォームを検討中の人も、リフォーム資金の借り入れに住宅ローンを利用できないかと考える人も多くいらっしゃいます。

実は、マンションをすでに購入してしまった後でも、リフォーム資金を住宅ローンで借りることは可能です。それには、どういったケースがあるのでしょうか。

(1)住宅ローン返済中の場合
住宅ローンの返済中であれば、リフォーム資金を上乗せして借換えをすることができます。また、返済中の金融機関にリフォーム費用の組み込みを要請することもできます。

前者は住宅ローンの借り換え効果によっては、リフォーム費用を上乗せしても毎月返済額が変わらないというケースもあります。後者は、すでに返済中の住宅ローンにリフォームを組み込むため、審査が楽で手続きがスムーズだったといった話をよく聞きます。

(2)新規でリフォーム費用だけを借りるケース
住宅ローンを抱えていない状態で、新たにリフォーム費用だけを借り入れしたいという場合でも、住宅ローンを利用できる余地があります。

すべての金融機関で対応してくれるわけではありませんが、担保価値や審査基準を満たせば「リフォーム資金のみ」を住宅ローンで借りることが可能です。

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この記事を書いた人

ライフプラン応援事務所代表

ファイナンシャルプランナー(AFP)、住宅ローンアドバイザー。企業に属さない独立系FPとして、2013年ライフプラン応援事務所を立ち上げて以降、住宅相談を専門に扱う。マイホーム相談では保険見直し、教育費、退職後プランなど総合的な視点で資金計画、および返済計画を考案。相談業務のほか、セミナー講師、執筆業など情報発信、啓蒙活動にも力を入れている。 「自分の家計は自分で守る」をモットーに、丁寧でわかりやすい面談が好評。 また、給付金や控除など、消費者のための制度を調べるのが得意で、「ここが使いにくい」「誰のための制度なのか」などとケチをつけるのが好き。

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