中古マンションを買ってリフォームするときのお得な住宅ローンの組み方は?(3/6ページ)
横山晴美
2017/08/31
住宅ローンにリフォーム費用を組み込むメリット
次に、リフォーム費用を住宅ローンに組み込むメリットを見ていきましょう。
<メリット1> 金利が低い
住宅ローンにリフォームローンを組み込む最大のメリットは、金利の低さです。住宅ローンはリフォームローンに比べて金利が低く、かつ返済期間が長いのです。つまり、毎月の返済額の圧縮が図れます。
<メリット2>手続きが一度ですむ
住宅ローンにしろ、リフォームローンにしろ、融資を受けるためには審査がありますし、融資が承認された後には抵当権の設定などの諸経費がかかります。ローンを別々にすると、これらの手間も二倍になります。
リフォーム一体型のローンを組めば、そのような面倒な手続きも一度ですますことができます。また、返済も一本化されるため、返済計画が立てやすいことも重要なポイントです。
<メリット3>「デメリットを回避できる」というメリット
中古マンションを購入した後、「住宅ローンの返済が落ち着いてからリフォームしよう」と考えると、思わぬ壁にぶつかることがあります。
部屋や設備の傷みが想定していたよりも速く進んでしまい、予定していたよりも早くリフォームの必要に迫られた場合を考えてみてください。住宅ローンの返済は進んでおらず、その返済に加えて、リフォーム費用の捻出や、新たに借り入れたリフォームローンの返済を行なうのが厳しいという状況に陥ってしまう可能性もあります。
築浅のマンションで明らかにリフォームの必要がない、というケースならば別ですが、そう遠くない将来リフォームが必要なのであれば、住宅ローンにリフォーム費用を組み込めるようにしたほうが安心といえるでしょう。
この記事を書いた人
ライフプラン応援事務所代表
ファイナンシャルプランナー(AFP)、住宅ローンアドバイザー。企業に属さない独立系FPとして、2013年ライフプラン応援事務所を立ち上げて以降、住宅相談を専門に扱う。マイホーム相談では保険見直し、教育費、退職後プランなど総合的な視点で資金計画、および返済計画を考案。相談業務のほか、セミナー講師、執筆業など情報発信、啓蒙活動にも力を入れている。 「自分の家計は自分で守る」をモットーに、丁寧でわかりやすい面談が好評。 また、給付金や控除など、消費者のための制度を調べるのが得意で、「ここが使いにくい」「誰のための制度なのか」などとケチをつけるのが好き。