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【インタビュー】「共同養育について話し合って離婚すべきだった後悔の思い 」(1/3ページ)

しばはし聡子しばはし聡子

2019/12/05

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イメージ/123RF

さまざまなカタチで離婚後も両親で子育てを行っているママの実体験を記事化したシリーズ。今回は、協議をせずに離婚してしまったことで共同養育がうまく進まず後悔している思いを語るママを直撃インタビューしました。

■現在、どんなカタチで共同養育を行っていますか。

共同養育をしたいと思っているのですが、スムーズにはできていない状況です。元夫には子どもたちの誕生日などに会ってもらっています。私からLINEで子どもたちの学校行事などは定期的に伝えたり、子どもたちがどうしても会いたいという時には「会ってあげてほしい」とお願いしていますが、なかなか思うようにやりとりが進まず、回数でいうと不定期で年に3回程度会えているといったところでしょうか。

会う時には、すべて私も同伴することもあれば、食事の時だけ一緒に過ごすこともありますね。子どもたちは会うととても喜んでいて、その後もずっと家で父親の話をしています。

そんななか、先日子どもの学校行事に元夫も参加してくれたんです。翌日には私も含めて5人で野球観戦に行きました。急な展開に驚いていますが、子どもたちはとても嬉しそうでしたし元夫も喜んでいました。まさに共同養育に向けて少しずつゆっくり動き始めたところです。

■離婚から今までどのような経緯があったのでしょうか。

子どもたちを愛している元夫が前向きになれていないのは、それなりの理由があると感じています。私たち夫婦はあまり話し合いをしないまま離婚をすることなりました。どうしても青森で生活がすることに限界がきてしまった私の一存です。元夫は仕事を辞めて一緒に東京へ行ってもいいとまで言ってくれたのですが、その土地でキャリアを積んでいる元夫を尊敬していたし、仕事を続けてほしい思いもありました。

元夫は心優しい人なので、本心では離婚したくなかったにもかかわらず、最終的には私の意向を飲んでくれて離婚に至りました。そんななか、急速に離婚に向かっていったため、養育費以外の子どものことをきちんと競技せずに別れてしまったんですよね。


離婚後、子どもを連れて東京へ引っ越したため、以来、元夫は家庭にぽっかり穴が空いてしまい深い傷を負ってしまったのか、子どもと会いたいと言わなくなってしまい、私からLINEしても既読にはなるものの返事がこない状態になってしまいました。

私は、話し合いをせず離婚したことは明らかに失敗だったと後悔しています。もっと話し合いを重ねて、どうしても離婚するしかないんだとしても、なによりも子どもと父親が関わり続けられるような環境を整えるべきでした。

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この記事を書いた人

一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント

1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️

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