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【インタビュー】「親権を手放し自由に会える環境づくりをー苦渋の決断を子どものためにー」(1/2ページ)

しばはし聡子しばはし聡子

2019/11/26

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イメージ/123RF

さまざまなカタチで離婚後も両親で子育てを行っているママの実体験を記事化したシリーズ。今回は、お子さんは父親と暮らし自由に両親の元を行き来できる環境を整え、現在PTA副会長としても育児に関わるママを直撃インタビューしました。

■現在、どんなカタチで共同養育を行っていますか。

長女と次男が父親と暮らし、長男は独立してひとり暮らし、私も子どもたちの住む家から30分位のところでひとり暮らしをしています。離婚の際に特段取り決めをすることもありませんでしたが、子どもたちは私の家やお店によく来ていますね。私は自営業のため元夫より時間に自由がきくので、学校関係のことは担当しています。現在PTAの副会長をやっているので、学校で子どもたちと会うことも多いです。会えない日は子どもたちとLINEやテレビ電話などでやりとりしています。

元夫婦同士の関係は、顔を合わせたり話したりすることに抵抗はありませんが、特に話す必要もないので、子どもの情報は事務的にLINEで共有程度で、ほどよい距離感でうまくまわっていると思います。

■共同養育をするようになった経緯をお聞かせください。

離婚する際に、夫婦の問題なのでまわりに迷惑かけないようにしたいということにお互い同意できていました。子どもはもちろん、お互いの両親や親族に対してもです。

どちらが子どもと暮らすかについては悩みましたが、私は親権にはあまりこだわりがありませんでした。もちろん、私も子どもと暮らしたい思いが強かったのですが、私の方が時間に融通がきくから子どもと日中会いやすく、一方で元夫は夜しか子どもと過ごす時間がない。であれば、父親と一緒に住んだ方が子どもたちは両親と関わり続けやすいのではないかという答えに至りました。同居中も夜の時間は父親と過ごすことが多かったんですよね。その時間を私が奪う権利はないと思ったんです。

今の時代は、子どもたちもスマホを持ち自由に連絡が取れるので、その点でもこの選択をするきっかけになれたと思います。

もし私が子どもと暮らしたいと譲らなかったら、明らかに揉めるのも目に見えていましたし、子どもにとってなにが最善かということに絞って考えたら、この選択が最善だと自然に至ったんですよね。

元夫は子どもと会う時は事前に連絡してほしいと思っていたかもしれないのですが、会えるのっていつも急なんですよね。連絡するタイミングもなく会うことを続けていくうちに、だんだんスタイルが確立し、今でも事前に連絡は特段せずに子どもが会いたい時に来るというスタイルを取ってます。

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この記事を書いた人

一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント

1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️

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