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【インタビュー】「父親は息子にとって社会そのもの」男親の役割を大切にしたい(1/3ページ)

しばはし聡子しばはし聡子

2019/05/07

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イメージ/123RF

さまざまなカタチで離婚後も両親で子育てを行っているママの実体験を記事化したシリーズ。今回は、離婚前から父親と息子の関係をよくしていきたいと考えているママに直撃インタビューしました。

■共同養育と聞いてどんなイメージがありますか。

共同養育という言葉自体は取材を受けるまで知りませんでしたが、離婚したからといって父親と子どもの関係は切らない方がいいというイメージは離婚前からありました。

離婚で迷っていた時にいろんなシングルマザーのママ友に相談したのですが、離婚後に父親に会わせている人と会わせていない人で子どもの様子やママの前向きさが違ったんですよね。

なので、私は離婚する前からきちんと父親と息子の関係をよくしていき、共同養育したいと考えていました。

■現在、どんなカタチで共同養育を行っていますか。

息子ももう20歳になるので、父親と直接LINEでやりとりをしています。私は全く関与していませんが、息子が、いつどこで父親と会うといったことはその都度伝えてきてくれます。頻度も数えたことがないですね。お互い都合がいい時に会う約束をしているようです。

■共同養育をするようになった経緯をお聞かせください。

離婚した頃息子は中学生。思春期と重なり父親の関係があまりよくない時期でした。息子は、父親と会ったら父親に怒られるのではないかという思いがあり、会うことに消極的でした。

ですので、無理に会わせるよりも、息子が会いたいって言い出す時が来たらでいいかなと思っていました。調停でも、「子どもが会いたい時に何回でも会っていい。ただし、本人の意思を尊重する」といった内容で取り決めをし、元夫も理解してくれていて「会わせろ」と急かさないでくれたのはありがたかったですね。

中学3年生になると、突然父親に会いたいと思ったようで、息子が直接父親に連絡をしました。私は「自由に会っておいで!」と笑顔で後押しし、息子は父親と会った日には笑顔で帰って来ました。

以来、会いたい時には息子が父親に直接連絡し、決まったことを息子が私に伝えるという流れが定着しましたね。

離婚直後は、元夫に腹立だしい気持ちがないといったら嘘になりますが、自分の意思と子どものことは切り分けなくてはいけないと思っていました。元夫のグチはママ友に吐き出し、子どもには絶対言いませんでした。

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この記事を書いた人

一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント

1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️

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