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設備重視なら築浅、立地重視なら古いマンション?

中古マンション購入で、おすすめの築年数は? 不動産のプロが4つのポイントで解説!(2/5ページ)

菅 正秀菅 正秀

2017/09/28

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<ポイント1>設備面は築浅、立地は古いマンションが有利

まず、ひとつめのポイントですが、上で見たように、建てられた年代によって、マンションにはそれぞれ特徴があります。とはいえ、ひとつとして同じマンションはありませんから、ここでは築浅のマンションと古いマンションという括りで大まかな違いにふれておきましょう。

設備や機能については築浅のマンションのほうが有利です。当然、築年数が新しければ新しいほど、新築マンションとの差はなくなります。

免震、制震構造、アウトポール(柱や梁などのフレームを室外に出す工法)、バリアフリーなど、築年数の新しいマンションには新しい工法が用いられています。また、床暖房、ミストサウナ、浄水器、ディスポーザーといった住宅設備についても、築年数の新しいものほど充実していると言えるでしょう。

一方、立地については古いマンションのほうが恵まれているケースが多いようです。土地は新しくつくることができませんから、いい土地は早い者勝ちで埋まってしまいます。

そのため、人気のある住宅地ほど、駅前の便利な立地や地盤のいいエリアには、新築や築浅に比べて、築年数の古いマンションが多いという特徴があります。

設備や機能面での良い条件を備えているのは築浅のマンション、立地面での良い条件を備えているのは築年数の古いマンションということが言えるでしょう。

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この記事を書いた人

株式会社フェリーズディア 取締役チーフコンサルタント

宅地建物取引士、マンション管理士、住宅ローンアドバイザー、福祉住環境コーディネーター。 1958年、大阪府大阪市生まれ。創価大学法学部卒業。大学卒業後、弁護士事務所に勤務、宅地建物取引士資格取得を契機に大手不動産会社に転じる。法律知識を活用し中古住宅、中古マンションの仲介営業を担当。 その後、顧客と一緒にモノづくりをするために、地域中小建設会社に移り、注文住宅・賃貸マンションの受注営業を担当。大手建設会社との競合が激しい中、操業以後に流入してきた近隣住民のクレームにお悩みの経営者さんに、不動産会社時代の人脈を使い工場の移転先を斡旋した上で、その跡地に93戸の賃貸マンション建設の受注をするなど、15年間で約32億円の受注する実績をあげる。現在は、建築にも明るい不動産コンサルタントとして、不動産会社のエスクロウ業務(契約管理)・新人社員指導等を行なっている。 一生に一度の買い物ともいえる住宅の購入をアシストできる人材を育成し、業界の健全な発展に貢献すべく活動中。

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