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マンションの売却の流れを7ステップで徹底解説、売却しやすい時期も公開します!(4/5ページ)

斎藤 岳志斎藤 岳志

2017/09/08

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<ステップ6>売買契約を結ぶ

価格交渉がまとまって合意に至れば、いよいよ売買契約を結ぶこととなります。契約書の内容については、契約日までにチェックしておくようにしましょう。

契約時には買い主から手付金を受け取り、残金の決済と引き渡しを行なう日を決めます。

ここで重要なのが、買い主の住宅ローン審査が問題なく通るかという点です。買い主が現金一括購入するのであれば問題ありませんが、住宅ローンの審査が通らなければ、売買契約はキャンセルということになってしまいます。

通常、売買契約を結ぶ時点では、住宅ローンの事前審査は終わっているので、大きな問題がなければ本審査も通る可能性が高いのですが、無事に本審査が終わって、住宅ローン融資の承認が下りるまでは気が抜けないというのが正直なところです。

なお、決済・引き渡しまでは、契約日からおおよそ1カ月後くらいになるのが一般的です。売却に向けて動き始めてから実際にマンションを引き渡すまで、4~6カ月くらいかかると考えておくといいでしょう。

<ステップ7>決済・引き渡し

決済日当日は、売り主、買い主のほか、不動産会社の担当者や司法書士が金融機関に集まって手続きが行なわれます。

売却するマンションに住宅ローンが残っている場合には、受け取った代金で一括返済を行ない、抵当権を外してもらいましょう。他人の抵当権がついたままのマンションを買う人はいませんから、決済当日に抵当権を外してもらえるよう、あらかじめ司法書士に依頼しておく必要があります。

手続きが終わったら鍵を買い主に渡して、引き渡しが完了します。この時点で、売却は完了ですので、決済日までには引越しをすませて、マンションを引き渡せる状態にしておかなければなりません。

なお、マンションを売却したら確定申告を行ないましょう。自宅マンションの売却には税制上の優遇措置があるので、売却益が出た場合でも税金を納めなければいけないケースは滅多にないと思われます。また、売却損が出た場合には、所得税の還付を受けられることがあります。

マンション売却に適正期間はあるの?長すぎるとよくない?
マンションが売れるまでにどれくらいの期間がかかるのかは、質問を受けることが多い項目のひとつです。

こればかりは、購入希望者とのマッチングが成立するタイミングにもよるので、どのくらいかということは一概には言い切れませんが、売り出しから3カ月以内に売却が決まるというのがひとつの目安になります。

それ以上の期間が経過したからといって、悪い物件だというわけではないのですが、買い主側からは反響が少なく人気の薄い物件だと見られてしまうことが多くなります。

そうなると、売出価格から値下げをしないと購入申し込みが入らないといったことにもなりかねず、売却期間が長くなりすぎるのもマイナスになってしまいます。

なかなか売れない原因のひとつとして、価格が高すぎることがあげられます。だからこそ、不動産会社がいくらの査定価格を出すか、また実際に売出価格をいくらにするのか、相場からかけ離れることのない金額を設定することが大切と言えるでしょう。

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この記事を書いた人

ファイナンシャル・プランナー(CFP)

FPオフィス ケセラセラ横浜代表 百貨店在職中にファイナンシャル・プランナーの資格を取得。税理士事務所、経営コンサルティング会社などを経て、FPオフィス ケセラセラ横浜を開設、代表を務める。 マイホーム購入・売却相談のほか、不動産投資のサポートも行なっている。株式投資やFXなど一通りの投資を実践した後、2007年より不動産投資をスタート。現在は、自らの資産運用はほとんど中古マンション投資に絞って取り組んでいる。

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