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それぞれのメリット・デメリットは?

マンションの売却方法、仲介と買取はどちらがおすすめ?【5つのチェックポイントつき】(2/4ページ)

斎藤 岳志斎藤 岳志

2017/08/23

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専任媒介と一般媒介の違いは?

ここで、専任媒介と一般媒介の違いについてふれておきましょう。

専任媒介は、1社だけに仲介を依頼する契約で、一般媒介は複数の会社に仲介を依頼する契約です。詳細については省きますが、営業担当者の力の入れ方が強くなりやすく、定期的な報告も義務づけられているのが専任媒介で、広い範囲に宣伝はできるけれど、営業担当者が専任媒介ほど力を注がない可能性があるのが一般媒介だとイメージしていただければいいかと思います。

ですが、専任媒介と一般媒介では、営業担当者の力の入れ方が変わってくるのはなぜなのでしょうか? その理由は、仲介手数料にあります。

不動産会社の営業マンのほとんどは、歩合給で働いています。そのため、「いくら仲介手数料を稼げたか」が自分の収入に影響してきます。

専任媒介契約であれば、そのマンションの広告を出したり、ほかの不動産会社からの問い合わせを受けたりといった販売活動ができるのは自分だけですから、他社に取引を取られてしまって仲介手数料が入ってこないということはありません。しかも、自分が抱えているお客さんのなかに、そのマンションを買いたいという人がいれば、売り主と買い主の両方から仲介手数料を受け取ることもできるのです。

一方、一般媒介の場合は、販売活動をするのは自分だけではありません。複数の会社が販売活動を行なうため、自分より先にほかの不動産会社の営業マンが売買取引をまとめてしまう可能性があるのです。

そうなれば、どれだけ必死に販売活動をしていたとしても、入ってくるお金はゼロです。専任媒介の場合と比べれば、力が入らないのは当然といえば当然のことでしょう。

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不動産会社に買取してもらう場合の流れは?

買取の場合は、仲介と違って購入希望者を探す必要がありません。そのため不動産会社が提示する「買取価格」に納得できれば、不動産会社と売買契約を結ぶことになります。

不動産会社とのスケジュール調整さえできれば、早くて1~2週間ほどで売却まで完了します。遅くても1カ月以内には手続きが終わると考えていただいて大丈夫です。

なお、仲介であっても買取であっても、住宅ローンが残っている場合には、売却代金などで住宅ローンを完済しなければなりません。そのため、売却することを事前に金融機関に伝えて了承を得ておく必要があります。

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この記事を書いた人

ファイナンシャル・プランナー(CFP)

FPオフィス ケセラセラ横浜代表 百貨店在職中にファイナンシャル・プランナーの資格を取得。税理士事務所、経営コンサルティング会社などを経て、FPオフィス ケセラセラ横浜を開設、代表を務める。 マイホーム購入・売却相談のほか、不動産投資のサポートも行なっている。株式投資やFXなど一通りの投資を実践した後、2007年より不動産投資をスタート。現在は、自らの資産運用はほとんど中古マンション投資に絞って取り組んでいる。

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