知らないとマズイ! 中古マンションにかかる仲介手数料とは? そのカラクリまで徹底解説(2/5ページ)
斎藤 岳志
2017/08/24
仲介手数料の相場や計算方法は? 売り主も買い主も払うの?
では、仲介手数料の金額はどのようにして決められているのでしょうか。
実は。仲介手数料は不動産会社が勝手に決めているのではなく、宅地建物取引業法(宅建業法)で、その上限が決められています。
物件価格200万円以下の部分 → 物件価格の5%以内+消費税
物件価格200万円超400万円以下の部分 → 物件価格の4%以内+消費税
物件価格400万円超の部分 → 取引額の3%以内+消費税
複雑なように思えますが、物件価格が400万円以上であれば、仲介手数料は次の速算式で求めることができます。
仲介手数料の速算式:(物件価格×3%+6万円)+消費税
仮に、3000万円の中古マンションを購入したときの仲介手数料は、「(3000万円×3%+6万円)+消費税」で103万6800円が上限となります(消費税が8%の場合)。
ポイントは、あくまでも「上限が決められている」ということなので、不動産会社の合意があれば、値引きをしてもらうことも可能ではあります。
ただ、不動産取引の商慣習上、ほとんどのケースで、買い主も売り主も上限額の仲介手数料を請求されて、その支払いに応じているのが実態と言えるでしょう。
この記事を書いた人
ファイナンシャル・プランナー(CFP)
FPオフィス ケセラセラ横浜代表 百貨店在職中にファイナンシャル・プランナーの資格を取得。税理士事務所、経営コンサルティング会社などを経て、FPオフィス ケセラセラ横浜を開設、代表を務める。 マイホーム購入・売却相談のほか、不動産投資のサポートも行なっている。株式投資やFXなど一通りの投資を実践した後、2007年より不動産投資をスタート。現在は、自らの資産運用はほとんど中古マンション投資に絞って取り組んでいる。