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不動産取引のプロが教える交渉術

中古マンションの値引き交渉を成功させる5つのポイント。交渉方法、タイミングは?(5/5ページ)

秋津智幸秋津智幸

2017/05/02

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<ポイント5>値引きは3%を目安に交渉する

ところで、中古マンションなど不動産の価格交渉では、どれぐらいの値引きが可能なのでしょうか。

皆さん気になるポイントだと思いますが、こればかりは物件次第なので一概には言えません。また、いまのように不動産価格が高い水準にある状況では、売り主が強気なので値引き交渉そのものがむずかしいとも言えます。

ただし、前述したように、売主物件を直接購入する場合(新築マンションを除く)であれば、仲介手数料の金額に相当する「物件価格の3%程度」が値引き可能額の目安となります。

売り主が個人の中古物件であっても、販売価格を出す際に値引き交渉を想定して、ある程度の金額を上乗せした価格をつけている物件もあるので、そういった場合には交渉は可能です。その際も、物件価格の3%前後を割引額の目安と考えてください。

ここまで値引き交渉のお話をしてきましたが、交渉の基本は相手(売り主)の立場に立って考えてみることです。

そして、ダメで元々と考えれば、遠慮せずに値引きの話をしてみる価値は十分にあります。節度を守って交渉してみましょう。

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この記事を書いた人

不動産サポートオフィス 代表コンサルタント

公認不動産コンサルティングマスター、宅地建物取引士、AFP、ファイナンシャルプランニング技能士2級。 神奈川県住宅供給公社にて、分譲マンション、一戸建・宅地分譲、高齢者住宅等の新規不動産販売部門に従事した後、同社賃貸部門にて賃貸物件の募集、管理業務に従事する。その後、不動産投資専門の仲介会社を経て、不動産コンサルタントとして独立。 現在は「不動産サポートオフィス」の代表コンサルタントとして、自宅の購入、不動産投資、住み替え、融資など多岐にわたる不動産に関する相談・コンサルティングを行なう。その他、不動産業者向けの研修や各種不動産セミナー講師、書籍、コラム等の執筆にも取り組んでいる。 主な著書に、「貯蓄のチカラ~30歳からのおカネの教科書」(朝日新聞出版)、「失敗ゼロにする不動産投資でお金を増やす!」「賃貸生活A to Z」(アスペクト)がある。

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