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中古マンションのメリットと購入時の注意点は?

価格、立地が断然有利! いま新築より中古マンションを選ぶべき5つの理由(5/5ページ)

秋津智幸秋津智幸

2017/03/23

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中古マンション購入時に注意すべき点は?

新築マンションに比べ、いまはメリットが多いと思われる中古マンションにも、やはり注意しなければならない点があります。

最も注すべき点は、築年が古すぎるものは選ばないこと。特に、地震の多い日本では、耐震面には注意したいものです。1981年6月1日以降に建築確認済となっている建物を新耐震基準の建物といっていますが、最低限、新耐震基準をクリアした物件を購入することをおすすめします。

また、マンションも建物であり、劣化するため、いつかは建て替えが必要になります。100年住宅といわれるマンションもありますが、一般的には築60年~70年で建て替えが必要と言われており、築年が古い建物ほど素材や技術の面から耐用年数が短く、建て替えの時期が早くやってくると考えられます。

たとえ、お金がかかっても建て替えできればいいのですが、建て替えには区分所有者(マンションの所有者)全体の5分の4以上の賛成が必要で、それがなければ、建て替えはできません。もし、その賛成が得られなければ、建て替えできないままボロボロ設備のなかで、不自由しながら暮らすことになってしまう可能性があります。

こうした懸念があるため、あまり古すぎる中古マンションはおすすめしにくいと言えます。

それでも、現在の不動産価格や物件数、立地などさまざまな面で、少なくともいまは中古マンションのほうがおすすめできると言えます。

特に、お子さんの学区の問題や実家のそばがいいなどエリアを限定して考えていらっしゃる方には、中古マンションがおすすめと言えるでしょう。

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この記事を書いた人

不動産サポートオフィス 代表コンサルタント

公認不動産コンサルティングマスター、宅地建物取引士、AFP、ファイナンシャルプランニング技能士2級。 神奈川県住宅供給公社にて、分譲マンション、一戸建・宅地分譲、高齢者住宅等の新規不動産販売部門に従事した後、同社賃貸部門にて賃貸物件の募集、管理業務に従事する。その後、不動産投資専門の仲介会社を経て、不動産コンサルタントとして独立。 現在は「不動産サポートオフィス」の代表コンサルタントとして、自宅の購入、不動産投資、住み替え、融資など多岐にわたる不動産に関する相談・コンサルティングを行なう。その他、不動産業者向けの研修や各種不動産セミナー講師、書籍、コラム等の執筆にも取り組んでいる。 主な著書に、「貯蓄のチカラ~30歳からのおカネの教科書」(朝日新聞出版)、「失敗ゼロにする不動産投資でお金を増やす!」「賃貸生活A to Z」(アスペクト)がある。

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