自宅を新築した夫婦がDIYでタイル貼りや外壁板塗装に挑戦! 苦労も吹き飛ぶその仕上がりは?(6/7ページ)
嶋崎都志子
2017/01/26
DIYとはカスタマイズ感と制作過程を楽しむもの
DIYで一部の工事をしたことで、建築費用は少しだけ節約できたものの、一通りの工具を購入したり、毎週末に家族や友人を巻き込んで労力を費やしたり、といったことを考えると、決して安くすんだわけではないというのが本音だとTさんは言います。
Tさんの言葉からもわかるように、費用を安く抑えるというよりも、使い心地がよく、自分たちのイメージ通りの仕上がりを実現するカスタマイズ感や、それによって愛着がわくこと、家族や友人たちと制作過程が楽しめることなどが、DIYの最大の魅力なのです。
「プロの職人に施工してもらっていたら(良くも悪くも)こんなざっくりした仕上がりにはならなかったでしょうね」とTさんは笑います。
また、プロの職人の仕事を近くで見られたことも、職人さんたちの陰の苦労を知ることができていい経験となったそうです。
趣味やライフスタイルの変化に合わせたイメージチェンジも可能
白い漆喰を塗ってスタイリッシュなイメージに変わったレンガ壁
Tさんたちが家を建ててから16年目。時間の経過とともに、趣味やライフスタイルが変わっていくのに合わせて、自分たちでインテリアをイメージチェンジできるのもDIYの魅力です。
特に自分で関わった部分などは、構造や作業方法もわかっているので気軽にペイントしたり、棚を取り付けてみたりと、躊躇なく作業しているそうです。
新築時に貼った薪ストーブ背面のレンガ壁は、白い漆喰を塗ってスタイリッシュな雰囲気に変わっています。
また、書斎の壁には増えてきた書物を収納できる棚を取り付け、木製の天板が劣化してきたガーデンテーブルはタイルを貼ってリメイクされていました。
これからは家具のペイントや洗面所のタイル貼りなどに挑戦したいとTさんは心を躍らせているようです。
本棚として使っている書斎の棚も自分たちで取り付けを行なった
(おすすめ記事)
DIYで棚板を増やして収納力を倍増!
この記事を書いた人
DIYアドバイザー、インテリアコーディネーター
ハウスメーカーや内装会社などでの施工現場経験を活かし、雑誌、テレビのDIY監修やプチリフォームのアドバイスを行なっている。著書に「初めてでも自分でできる住まいの修繕とメンテナンス」(成美堂出版)など。