自宅を新築した夫婦がDIYでタイル貼りや外壁板塗装に挑戦! 苦労も吹き飛ぶその仕上がりは?(3/7ページ)
嶋崎都志子
2017/01/26
資材調達のためにあちこち奔走
「いつかはマイホームを…」と考えていたTさんたちは、以前から雑誌で見かけて気になっていたお店やメーカーの商品、その連絡先などをメモに書き留めていました。
Tさんたちが家づくりを始めた2000年頃は、まだインターネットショッピングも盛んではなかったので、書き溜めたメモを頼りに、茨城の大型ホームセンターではレンガや外壁用のオイルステインなどを仕入れ、横浜のインテリアショップには輸入タイル購入のために車を走らせていたそうです。
資材を自分たちで調達するのは初めてのことですから、材料をどれくらい用意すればいいのか、その目安がまったくわからず、作業の途中で足りなくなったり、逆に余ってしまったりといったことがよくあったとのこと。
ただ、幸いなことに、大量に使う珪藻土は工務店経由で購入してもらい、水と混ぜるための大きなバケツや電動ミキサー、電源を取るドラムコードなども工務店の厚意で借りることができたそうです。
自分たちでも、近所のホームセンターに行っては、電動ドリルドライバーやコテ、ヘラといった小さな工具をそろえていき、もともとドライバーが数本しか入っていなかった工具箱は、家が建て終わる頃には、かなり充実した品ぞろえになっていたといいます。
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職人さんのアドバイスを受けながら挑戦した初めてのDIY
初めてのDIYに挑戦することになったTさんたちにとって、頼りの綱は内装会社でのアルバイト経験がある妹さんだけでした。
Tさんたちと妹さんの3人が、現場でたどたどしく、ああでもないこうでもないとやっていると、近くにいた職人たちが見るに見かねて(笑)、色々と施工方法を教えてくれたそうです。
とはいえ、通常、プロの職人が仕切っている現場に素人がウロウロするのは嫌がられるものです。
Tさんたちは、半年近い工期のうち2〜3カ月もの間、現場に出入りさせてもらったそうですが、職人さんたちに快く受け入れてもらうためには、しっかりとコミュニケーションを取りながら作業を進めさせてもらうことがとても大切だと感じたそうです(ときには職人さんたちに差し入れも!)。
また、「邪魔になりそうな工事内容の日は現場には行かない」「厚意で貸してもらった道具は必ず綺麗に洗って返す」など、お互いが気持ちよく作業できるよう心がけていたといいます。
ここで、Tさんたちにお聞きした実際に作業をしてみて気を使った点や苦労した点、またこれからDIYに挑戦する人たちへのアドバイスをまとめておきます。
興味のある方は、ぜひ参考になさってください。
この記事を書いた人
DIYアドバイザー、インテリアコーディネーター
ハウスメーカーや内装会社などでの施工現場経験を活かし、雑誌、テレビのDIY監修やプチリフォームのアドバイスを行なっている。著書に「初めてでも自分でできる住まいの修繕とメンテナンス」(成美堂出版)など。